文化庁から金額確定の連絡がある。
なんと20万も減額されていておどろいて理由を尋ねる。
しかしまったく連絡がなくて「メール届かんかったんかな」と疑問に思ったころに返信がある。
「えー、そんなことひとことも書いてなかったやん」てな理由で腹がたつが「一切不服を認めない」みたいな突き放した文言が書いてあってどうしようもない。
じぶんのぶんから差し引くしかないので、またほとんど無報酬になってしまう。はあ〜あ・・・なにをやってるんだろうなあ。報酬はすべて公演の立て替えている借金に充てるつもりだったのが、それがほとんどなくなってしまった。
「反応するのではなく、選択する」ことがいちばん大切であるということばをネットで知ったのでさっそく実行。くそーと思って怒りとあきらめのうち、まあいいかとあきらめを選択する。
気持ちをきりかえて大相撲でも観よう。からだをうごかしたりデザインをしながら、はだかの大男たちの神事を拝見する。相撲は大関正代が5敗から6連勝、勝ち越しまであと1勝とした。
連敗して最初はみんなにあきれられて、そうしてだんだん同情されていた。
弱い選手やチームを応援するのが好きなので応援していた。独立してから興行的には負けつづけているじぶんを重ねあわせて「よかったなあ」と我がごとのように感動してなみだがあふれる。
あきらめずにやっていればいつか興行的にも白星をあげることができるかもしれない。そうして赤字分をあたまをそろえて返すことができるかもしれない。
そんなふうに思う夕暮れ。そろそろ作業はやめてあしたの用意をしよう。あすは出稼ぎのための移動。
みどりいろの淡路島から灰色の大都会へとまいります。
白塗りをするので風呂に入るまえにひさしぶりにあたまを剃り上げる。最近はお坊さんすぎるし禁欲的すぎる感じがして剃髪するのをやめていた。
もっと俗っぽくていろんな煩悩にまみれた破戒僧のほうが好みなのです。
ちらし裏面。