三宮から電車で実家へ。
車内は座るところもないほど混雑している。
ひとは沢山いるのにみんなスマホのなかを見ていて話すひともいなくて、まるで外国にいるよう。
実家についたら父親はからだがちいさくなったように感じたが調子は良いようだった。母親はよちよちとしていたが、じぶんの足で歩くことに強い執念のようなものを感じた。
夜は最高級の日本酒を頂く。近頃、まったく余裕がなかったので買ってあった安焼酎ばかり飲んでいたのでとろけるほど旨かった。
次の日は築山建一郎との待ち合わせ場所の大阪駅へ。
土曜日なのに電車のなかは超満員、時差通勤とかいうのはいつのまにかなくなっている。電車のなかにマスクをしていないひとはいない。万がいち無症状とかいい出したひとがいたのでこんな変なことになっている。
本来は咳やくしゃみエチケットのためのマスク着用が、万がいちかかっていて、万がいち無症状だったらと喋るわけでもないのにずーっとマスクするはめになってしまった。とか考えていたら終点、梅田。電車から降りたら鬱陶しいマスクをはずしてせいせいする。
建一郎の車に乗せてもらって会場のある三重県名張市の『センサート・ギャラリー』へ。
会場はガラス張りのすてきなたてもので、NPO法人が管理しているとか聞いたがこんなことができるのだと感心。
個展をやっている廣海充南子(ひろみみなこ)さんは曼荼羅のような絵日記を1ミリのペンで描くひとで、その緻密さは驚異的で偏執的な線描はアウトサイダーアートそのもの。
写真を見せてもらったことがあったけれど、これはほんものを見ないとその素晴らしさは伝わらないと感じた。完成するまでに何ヶ月もかかるそうで、いちばん大きなものは1年かかったとか。
ギャラリーで踊るのはむずかしいのでいろいろと道具を準備してきたが、今回はからだひとつでやるのがいいように思う。
しかし1時間をからだだけでもたせるのは至難の業・・・
これはひさしぶりに熾烈な闘いになりそうな予感。
しかし真面目は禁物、そこにじぶんの持ち味はない。
はじまった。photo by Shiho