三重『センサート・ギャラリー』での本番は昼の2時からなのでそれまでのんびりする。
昼メシを食べながらかんたんな打ち合わせをしたら寒いのでからだをうごかす。
なにをやるかとかまったくきまっていないが大丈夫、なるようになる。じぶんが考えているほど観ているひとは退屈しない。ひとのからだをジロジロ観る機会はそんなにないのです。
おどろうとか考えなくていい。と思うが不安な気持ちはおさまらない。こういうときに振付や構成が決まっていると安心できる。
しかし決まっていないスリリングさのほうが好きなのでそちらを選びとる。その瞬間にできるいちばんおもしろいことをやりたいという思いもある。
観ているほうもそのほうがスリリングなのだという確信ももっていたりする。作品なのかどうかということも関係あって、今回は作品ではない。
本番間近になるとドキドキが止まらないけれどそれでいい。白塗りをしながらとにかく丁寧にやろう。と思う。
そろそろ時間かなと外へでると子どもたちがいて白塗りを見て大喜び。ちょっと追いかけたら叫びながらにげるのでライブははじまってるからやめておいて会場へ。
お客さんをよそおってゆっくり奥へ。築山建一郎の音を聴きながらからだをゆっくりとうごかしていく。
そこからやれるかぎりのことをやり思いつくかぎりのことをやる。
建一郎の演奏が激しくなってきたので、もうとことんまでいけとひさしぶりにめちゃめちゃにおどって首がもげるかと思った。五体投地も繰りかえしてすっかりむち打ちになり、からだじゅう怪我だらけ。
たまに子どもたちはどうしてるかなと観察すると集中して観ているのでよし。思いついたことをやったらはまってよし。
ひさしぶりに完全燃焼して控室に戻ってきたら子どもが「すごいダンスだった」と感想をのべていて良かった。
帰りはまた建一郎に大阪まで送ってもらって川西へ帰宅。
へとへとに疲れはてた。
巨大曼荼羅からあらわれたという設定。演奏:築山建一郎 photo by Shiho