成人年齢が18歳に引き下げられたとか。
それによって18歳から投票権があたえられる。
投票年齢がさがれば、お年寄りたちの支持する自民党は不利なはず。
なのになぜそんなことをするのかと疑問に思っていたら、なんと引き下げによって生まれた新成人、200万人を消費者に仕立て上げることが目的だと知る。お金目当ての成人年齢の引き下げだった。
うちの娘もこの4月で18歳、たしかに大人の仲間入りしてもいいと思えるぐらいにじぶんの考えをしっかりともっている。しかし経済的に成熟しているかとかんがえると首をひねるしかない。
18歳だと経済的に自立しているひとは数少ないでしょう。親の庇護をまだ受けているのに成人だと言われても自覚もうまれようがない。
親の承諾なしでクレジットカードが契約できるなんてだめに決まっている。しかもいままであった親の同意なしで結んだ契約をあとから解消できる『未成年取り消しの権利』も失うのだとか。
弱者を食いものにする考え方はカジノで儲けようとしているIRと似ている。
いろんなアプリやゲームの課金地獄に陥ろうがギャンブル地獄にはまろうが知ったこっちゃない。「大人やねんから自己責任やで、金やかね、ええからなんとかしてカネ持ってこい。」
明治時代以来140年以上問題がなかった定義の大転換・・・
いっぽうで世界中が注目する女性の社会的地位はあいかわらず転換されない。
世界が女性の進出にちからを入れる理由はそれこそ経済効果が200万人どころではないから。なんと言っても人口の半分は女性なのです。その女性たちを活躍させないなんて経済的な損失は莫大。
先進国がなぜ多様なじぶんとちがう価値観やバックグラウンドをもつ人材の社会進出を急ぐかというと、そうしないと根本的な経済効果を得られないから。
ビジネスの戦略として女性をはじめとした多様な人間を経営に入れないと時流についていけないから。
ビジネスのスピードはどんどん速くなっている。ビジネスモデルを根底から変えないと経済競争についていけなくなっている。
短絡的に消費者を増やせばいいという考え方では先は見えているのです。
庭になんだかわからない紫色の花が咲いたので仏前へお供え。
参照:2022年4月1日 神戸新聞、4月2日 朝日新聞『フロントランナー』