4月15日の東京新聞が社説で"神宮外苑再開発”について触れていた。
開発される一帯は自然景観の保護を義務づけた『風致地区』
風致地区とはなにかというと「都市の自然のありさまを保存し維持するために自然の美しさをそこなう行為などを規制している地域」だって、へえ。
そんな場所なのになぜ開発しようとするのか・・・
東京都は建物の高さを15メートルまでにするなど開発を規制してきたが、東京オリンピックスタジアムの建て替えのために規制を緩和した。
規制がゆるんだままの状態に便乗して開発を進めてしまおうという魂胆か。
兵庫県明石市では今月、県立公園内の大規模伐採に市が待ったをかけて一時中止が決まった。環境保全は日本国の重要テーマ、開発優先の考えかたは世界的にみても時代遅れもいいところ。地方では空き家や空きビルが山積みだというのに。
とか思っていたら本日の東京新聞の1面は、その記事。
どうやら神宮の鎮守の森を破壊することに都民が反対の声をあげはじめたようです。
都がひらいた"都民の意見を聴く会”では「自然と歴史、美しい景観を残すべきだ」と計画中止をもとめる声が相次いだそうです。
「先見の明がある先人が100年後に森になるようにと作ってくれた自然は現在の財産。美しい景観という財産を残すように努力をすることが懸命な街づくりではないでしょうか。」と近くに住む女性は訴える。
伐採される樹々のなかには樹齢100年をこえるという大木もふくまれている。辻褄あわせのように「また植えるからいいでしょう。」というのでは説得力がない。
開発業者は植え替えるなどの努力をすると説明するが、では伐採の場所を教えてくれと聞くとむずかしいのでまだ言えないという。
200メートルのビルを2つ作る計画だとかで大半はオフィスが入るだって。
テレワークとか知事が騒いでオフィスがどんどん閉鎖されて自社ビルも売られたりするようないまの流れに反しすぎている計画なのです。
建築家、田根剛による新国立競技場案「古墳というピラミッドのような鎮魂の場を作ることが、21世紀の世界に対するメッセージになるのではないか」image courtesy of DGT.
参照・引用:2022年4月15日、16日 東京新聞