さて下北沢でサウナに泊まって、機内ならファーストクラスなほぼフラットシートで爆睡。
朝寒くて目が覚めて風呂に入って、もう一度寝てたら渡部に起こされます。
食堂で鮭定食を食って生ビールをのんでから、昨日約束した新宿の映画館へと向かいます。
観る映画は、テレコムスタッフが撮影した映画『盆唄』です。テレコムスタッフは『世界の車窓から』を撮っています。
『フィッシングウィズジョン』という素敵な映画も撮影しています。
ジョン・ルーリーが、ジム・ジャームッシュ、トム・ウェイツ、マット・ディロン、ウィレム・デフォー、デニス・ホッパーと世界中の色んなところへいって釣りをする映画です。
さてそんなテレコムさんには、大駱駝艦時代にたいへんお世話になりまして、『をどる』というドキュメンタリーを撮ってもらいました。
これは、ちょうど『2001年壺中の旅』という処女作にして大ヒットというビギナーズラックな作品を創った頃のドキュメンタリーで。
東京で発表して大阪公演をへてニューヨークで再演をした時の映像でした。
深夜の枠だったけれど、視聴率がよくて何万人も観ていたらしい。奥村君はリアルタイムでテレビで観たとか。
深夜にテレビをつけたら麿さんが「げつげつかあすいもくきんきん。」いうて唄ってて慌てて録画したとか。
渋谷のヒップホップな服屋さん『ピースメイカー』で買いものをしたら「テレビで観ました。」といわれてびっくりしたのもこのときだった。
テレビの威力を身近で感じた出来事でした。
さて『盆唄』
福島の原発事故で避難を余儀なくされた人々が、もういちど故郷の盆唄を復活させたいと奮闘努力をする姿を追ったものです。
舞台挨拶があるというので急遽、みんなで応援に駆けつけました。テレコムスタッフ社長、岡部さんに挨拶してからチケットを受けとって劇場のなかへ。
なんどもジーンとしてうるうるしました。帰りたくても帰れない。というのは涙腺を刺激します。
しかし太鼓の音というのは、なぜあんなに琴線に触れてくるのだろう。肚に響きわたるおと。丹田に響きわたるおと。
ハートビートというけれど、心臓の鼓動にも似ているのかもしれない。
じつは観たことがないので、観たいなあ。