2019年11月25日

恨みと怒りと寛容

先日のGSOMIAがもめた原因は、戦時中の大日本帝国による徴用工問題にあるそうです。

戦争という敵も味方もなく老若男女すべての人を巻き込み、どうしようもなく犠牲を強いるもの。すべての不幸の原因“戦争”。

いつまでも消せない人間の恨み、怒り、許せない思いという厄介なものの原因“戦争”。

ローマからフランシスコ教皇がやってきて、長崎・広島を訪れて平和の祈りを捧げました。

「核兵器は持っても使ってもいけません。原子力は持っても使ってもいけません。」当たり前でシンプルな訴え。

世界平和をこころから祈る姿が印象的でした。

何故、子どもでもわかる“持っても使ってもいけないもの”がこの世界に存在するのか。理想と現実。嘘と誠。矛盾に満ちた大人のやる不思議なこと。

湯山のお父さんは、物理化学者でまさに原子力について研究していたとか。人類のもつ知的好奇心からはじまった核開発、それに続く原子力開発。

物理科学者の責任ということについて、いまも考え続けておられるようです。

核兵器の誕生は誰に責任があるのか?

E=mcの自乗というアインシュタインの閃きで生まれ、その一つの数式からはじまった核の力を解き放つ行為。

原因はこの数式なのだから、アインシュタインに責任があるのか。

二人の科学者の雑談からはじまった核の力を利用するアイデアだから、この二人に責任があるのか。

それを軍事利用することを思いついた軍人のせい、そのことを許した国家のせい。原爆をつくった人たちのせい、原爆を実際に落としたパイロットのせい、etc..etc...

原爆が日本に落ちる原因をつくってしまった、大日本帝国の軍人たちのせい。

大日本帝国の最高責任者だった昭和天皇の責任は?

そもそも人類というものが存在しなければ核なんて生まれなかったのだから、人類すべての責任なのだ・・・

責任の所在がいまも曖昧で、誰も責任をとろうとしない原爆の実戦投下。

人類史上はじめてとなる壮大なる実験だった広島・長崎への原爆実戦投下は、残念ながら大成功をおさめてしまった。

「これは使えるぞ。」

世界中の軍人が飛びついて、核開発競争をはじめる。いまも続く核開発。困ったなあ。

核の傘なんていう不気味で呪われたものに守らている、世界で唯一原爆投下された国・日本の絶対矛盾。

罪は人にあるのではなく、戦争にあるのです。

小さなことでも戦争につながる芽は、いかなる理由や言い訳、大義名分があろうとも摘んでいかねばならない。

子どもたちの未来を守るため、その子どもたちへ永遠につながる命を守るために。

軍隊を持つために、大量の兵器を買わされるために、平和憲法の象徴『第九条』を変えることは何がなんでも阻止しなければならないのです。

恨まれ、怒られて謝るべきなのは、戦争であって戦争を起こした人々です。

そうして、どこかで怒りの連鎖は断ち切らねばならない。

許すという大切な行為。

寛容さはいま最も世界中に欠けていて、最も必要なこころだと思います。

寛容さの権化のような教皇が、核廃絶へ向けての象徴的な存在になっていくといいなあ。

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ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇は、バチカンを訪れていた南スーダンのサルバ・キール大統領と、反政府勢力を率いるリヤク・マシャール氏と会見し、ひざまずいて和平の祈りを込めて両者の足にキスをした。スラムで育ち、若い頃はバーの用心棒をしていたとか。(c)AFP PHOTO / VATICAN MEDIA
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2019年11月24日

まつもと続き

「最近、また長くなってきてるで。」とワイフに言われたので「どきっ」

1200文字ぐらいが丁度いいのだけど、膨らませ過ぎるとすぐに1800文字とかいってしまう。なので二つに分割。

まつもとの続きです。

違う組み合わせでも観てみたいので、メンバーをじゃんけんでシャッフル。順番も任せて急いでトイレへ。

「さあ、もう一度遊ぶぞ。」

伊藤延子、荒井正樹、堀田康平のグループは最初へんな展開だったなあ。

荒井君が「今日は何の日だか知ってますか。」と言葉を口にするのを聞いて、言葉というのは意味がわかり易く強いぶん、説明になり易く気をつけないといけない。とメモ。

2人の男が絡んでいるところに伊藤さんが入ったら「懐かしい匂いがします。」「畳の匂いです。」とか言うので「失礼やろ。」と笑ったり。

伊藤さんは、結構なお歳の女性なのです。けれどそのあとも「物干しの匂いがします。」とか展開していくのでまあいいか。

終始仲がいい感じで「平和だなあ。」としみじみ。

次の葛岡由衣、竹川絵美夏、菅沼旭人の組では絵美夏が1人ではじまってそういえばさっきも1人ではじまってなかったっけ。何故だろう?

「坊さんが屁をこいた。」みたいな展開だけど、由衣がうごくのでうごいたらいけないルールではないのか?

終始、疑問に満ちてスリリングに展開していく。

旭人が銀色のカーテンの中に入ってかたちが次々と変わっていくのが観ていて飽きなかった。「人の前で面白くあるためにどうすればいいのか?」という舞台芸術の宿命を体現する典型。

要するにルックスが面白ければ、それで良かったりするのです。舞踏の得意技の白塗り、金塗り銀塗りはその命題へのひとつの答え。

カーテンの中で服を脱ぎはじめて「出ている足は生足のほうがいいなあ。」と思っていたのでナイス。絵美夏も入ったので由衣も入れ。と期待。

けれど由衣は幕を上げて旭人の脱いだ服を奪い取って床にぶちまける。その中にパンツも入っていて旭人ピンチ。

これは旭人、幕から出れないな。と思いどうなるか期待。「ぱっ」と出てきたらパンツを履いていてびっくり。

「驚かせてよ。」というのは観客の率直な欲望、期待を裏切り観る者の想像を常に超えていくのです。

絵美夏と由衣の微妙な掛け合いから、ラストは民話みたいになってほのぼのと終了。

最後の白鳥達也と志藤大造、木友葉組は白鳥のヘンテコなダンスでスタート。

友葉のちょっと気持ちの悪い白鳥に抱きつくという思い切った行動にはじまって、女性と男性という関係を最大限に使って皆んなを翻弄しつつ展開。

白鳥はゲイっぽいから、大造が抱きついてコメディータッチになったり。

友葉と大造の息のあった素敵な踊りがあって、練習でもしたんかと不思議に思う。

終始ヘンテコな踊りで皆んなを幻惑し続ける白鳥、ラストは何故かSFみたいになって想像力を刺激してくれた。銀色のカーテンに吸い込まれて行く3人・・・

楽しいけれど二度と戻って来ない、いまここで立ち上がった瞬間、瞬間の終わり。

舞踏でも芝居でもない“名付けられない”瞬間の出来上がりなのでした。

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体調不良で惜しくも欠席した見尾田歩。彼の変態性が加わったらまた違う展開が生まれていただろう。左、高木友葉。Photo by まつもと市民芸術館 Twitter.
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2019年11月23日

2度と来ない瞬間

昨日は『まつもと演劇工場NEXT』最終ワークショップの後遺症というか、先日のことをたまに思い出しながらニヤニヤ。

最後に成果発表ではないけれど、3人ずつのグループに分かれて発表をした。

なんでもありでルールはなし。

自己紹介というのも関係なくていいか。即興だから最初と最後も自分たちで決めよう。

トップの白鳥達也、荒井正樹、菅沼旭人のグループは30分以上続いた。けれど最後まで付き合おうと決心して止めなかった。

最初に、前回いなかった白鳥がお芝居に持ち込んで、しかし菅沼がかわして完全なお芝居には入っていかない。

慣れている感じがしたので「こういう不条理な即興芝居はよくやるのかな。」と思ったり。

菅沼がものを持ち出したのでそれをどう使うか興味を持って観ていたら、使いあぐねて戻しててもったいない。“物”はうまく使うと重要なアイテムになったりする。

前回までは保育園の狭い舞台をつかってやっていたので、急にだだっ広いスタジオになって距離感が変でそれがまた関係を可笑しくする。

荒井がゲラでよく笑うので、中途半端な等身大の笑いではなくて巨大な笑いの鋳型ぐらいに持っていくといいなあ。とメモ。

観ながら「一体全体なにをやってるんだろう?」と思うけれど舞踏は“愚行”を大切にするのでよし。

顔に落書きしたりするグダグダで悪フザケ的なスケールの小さな時間から、急に3人が広がって彫刻のような絵になり巨大なホワイトボードが雄大なスケールで回っている時がとても格好が良かった。

クライマックスだったな、本来ならあれで“暗転”。

けれど、そんなスイッチも用意もないのでそのあとも続いていく。何度も終われそうなのに誰も終わろうとしなくて「ハラハラ」手に汗を握った。

次の竹川絵美夏、堀田康平、木友葉のグループは1人1人があらわれるパターンでそれがなかなか展開していかないもどかしさが良かった。

公園で自己紹介の練習をしている女と、へんてこなダンスの練習をしている女。

そこへ怪しげな意味ありげな男が喋りながら近づいて行く。

その前の晩に一緒に飲んだら「お芝居だとやりやすいです。」的なことをつぶらな瞳で語っていた堀田が、芝居調で確かにしっくりときていて「なるほど。」

観ながら“伝わる、伝わらない”ということにも思いを馳せる。

特別支援学校でワークショップをやると、言葉以外のコミュニケーションがあるのを実感する。意味とか理解を超えた人と人の関わり。

最後はだんだん近づいていく堀田の姿でフェードアウト。

そのあとの展開も観てみたかったが、イメージをかきたてられた。答えを聞かない方が想像力は働くこともあるのです。

次の伊藤延子、葛岡由衣、志藤大造のグループは葛岡さんが終始、怒り気味で「なんで?」という行動を繰り返す。

大造の閃きと創意工夫が笑いを誘い、伊藤さんの忍者のような姿で行われるツッコミどころ満載の踊りで変てこに展開していく。

音を効果的につかって歌もあって盛り上がってよかった。

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まつもと演劇工場NEXT第2期生、バージョン違い写真。向雲太郎より時計回りに、竹川絵美夏、志藤大造、伊藤延子、菅沼旭人、荒井正樹、木友葉、白鳥達也、堀田康平、葛岡由衣。
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2019年11月22日

切に願います

西東京市に戻ってきました。

しかし一週間ほどいたら都志に帰ります。庭の木を剪定して家の大掃除をして新年を迎える準備をしてから12月にまた東京に戻ってきます。

今回は、まつもとの帰りに少し立ち寄った。てな感じです。

西東京市は、のんびりしてていいです。

都会という感じがあんまりしない。広大な公園もあるし緑はまあまあ豊か。しかし都志や城崎に比べると灰色のコンクリートジャングルですが。

昨日は、湯山にホームページの更新を頼まれているけれど休み休み、家の片付け掃除をしました。

俺がいない間は、片親状態なのでワイフが仕事をしながら家事を完璧にこなすのは難しい。

世のシングルマザーやシングルファーザーは本当にたいへんです。想像しただけでへとへとになります。何かどこか誰かを犠牲にしないといけない。

ダスティン・ホフマン主演の『クレイマー・クレイマー』では家事まで手が回らず、子どもが大怪我をして会社を解雇されてた。観ながら「たいへんだなあ。」と思ったのを覚えている。

しかし考えてみたら、共働きも同じか。いや家事の分担はできるから片親よりは断然有利。

そういうたいへんな人たちの為に保育園をスタジオの近所につくったりする『スタジオジブリ』のような進んだところもあるけれどほんの一握り。

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スタジオジブリの保育園『三匹の熊の家』Photo by PHOTOZO.

女性が働くのは当たり前で子どもを産んでも働き続けるのも当たり前の時代になったけれど、それを受け入れる社会の態勢はまだまだ男性が考えた社会だったりする。

多様性を受け入れるためには、まずはその人の立場に立ってその仕組みから変えていかないと無理を強いられ、犠牲になる人が出て来るのです。

この社会は、前提に満ちている。

立って歩けるという前提でつくられた家。耳が聞こえて目が見えるという前提でつくられた街。男性が働くという前提でつくられた社会。

家に女性がいて家事をして、男が外へ出て働くということを前提につくられた社会の仕組みのあれこれ。

時代遅れで頭の固いハゲのおじいさん達が牛耳っているこの日本という国・・・困ったものです。

権力にぶら下がって疑うことをしない人々もいる。

驕りたかぶって、嘘を平気でついてそれを隠す人がこの国を率いている。そして、その人の足を引っ張ることしか考えていない人たちがいる。

愚かすぎる足の引っ張りあい、程度の低い誹謗中傷の応酬。

そんな醜い大人たちの姿を子どもは、しっかりと見ていますよ。

自分のことや、自分の家族のこと自分のまわりの人たちのことだけじゃなくて、この国すべての人のことを考える。そんなリーダーがあらわれてくる未来に期待をしよう。

その為には教育あるのみ。

世の大人はこの国の未来を背負うべき人物をつくっているのだと、しっかりと自覚を持って教育に励むべきです。前提を疑えるような頭の柔らかい子どもを育てていく。

他者の気持ちも考えられる、思いやりに満ちた人物に育てていく。

そうしてこの世界がもっと面白くなって、平和に暮らせる世界になっていくといいなあ。

切に願います。

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奥さん役はメリル・ストリープだったのか。Photo by Google.
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2019年11月21日

また会おう

昨日は、松本に一泊してワークショップ開始まで余裕があったので、国宝松本城を拝見に。

現存する日本最古の城で戦国時代につくられたので、戦う気満々の城の内部と威風堂々の真っ黒な威容が素晴らしかった。

矢や鉄砲を撃つための穴“狭間”がいたるところにあり、石垣を登って来る敵に石を落とす“石落”まであって防衛のためのあれこれが考え尽くされていた。

『へうげもの』にもよく描かれていた、急な階段の数々が天守へと続く。

よじ登るように上がっていった天守からは松本が一望できて「ここで長野の山々を眺めながらお酒を飲んだら、さぞや気持ちが良いだろうなあ。」と想像。

平和な江戸時代に増築された月見櫓は途端に柔和な感じがして「ほっ」とした。

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ガイドの方が「この城郭と堀が二年で造られたなんて信じられない。」と言ってるのを小耳に挟んだけれど確かに。Photo by 国宝松本城 Web site.

城を出たら隣の松本市立博物館で面白そうな展示をやっていたので「まだ時間は大丈夫か。」と観覧。

菅江真澄という日本民俗学の祖のような人物の展覧会だった。民俗学といえば柳田國男と折口信夫が有名だがこういうパイオニアがいたのだな。

生涯をかけて日本中を旅して市井の人々から聞き書きして記録をした真澄を柳田國男は評価をしたが、そのいっぽうで名前を公に出すことはしなかったとか。

誰にも真似のできない真澄のような活動ではなく、全国の同志と協力し共同で研究をするスタイルで日本の民俗学を確立したいという柳田の思惑があったのだ。

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菅江真澄(すがえますみ)どうやってその地域に溶け込んだのか?歌人であった真澄は歌によっていつも馴染んだのだとか。Photo by Google.

そろそろ時間なので博物館をあとにして自転車で走ります。途中おやきを買おうとお土産屋さんへ入ったら骨董品も売っていたのでウロウロ、大日如来が売っていたので見せてもらいます。

都志の仏壇に本尊が欲しいけれど、こればかりは縁なので慎重になります。

つくりは丁寧だけど「うーん」、と隣に円空仏らしきものがあったので聞いたら本物だった。本物の円空仏を手にとって拝見。比べて見たら本物と偽物という感じだった。

円空仏なんて売ってるんだな。30万円以上してとても手が出ないのでおやきを買って退散します。

円空は報酬を求めずに仏像を彫ったはずだから、誰かがお金に困って売りに出したのか。それか盗品かもしれない。

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円空仏は子どもの遊び人形でもあった。Photo by Google.

とか考えながらまつもと市民芸術館へ。やる内容がいまいちハッキリしないけれど真面目になるな。ワークショップなんて遊び。遊びに行くのに考えることなんてない。

最初は真似をして盛り上げようかと思ったけれど、皆んなの様子を伺ったらそれぞれでストレッチをしているのでそのまま続けるように指示。

のんびりと20分ぐらいそれぞれの時間を過ごして、あらい君が腰が痛いというので整体を皆んなでやる。その後、ペアでマッサージ。

そろそろいいかと、はじめます。加藤直さんからの手紙を確認し、前回の映像を観ます。

そうして3人ずつで「これまでやってきたワークショップのすべてをぶち込んでやってみよう。」

皆んな遊び心と創意工夫に満ち満ちていて「なんでやねん。」と突っ込みたい愚行が随所にあった。スリリングな瞬間や「かっこいいなあ。」と思うような時もあった。

前回とは会場が違うので、その空間の違いや距離感も興味深かった。

「はっ」とするようないい瞬間に満ちていて、とても美しい瞬間が沢山ありました。何よりも明るく笑いに満ちていたのが嬉しかった。

楽しい時間は「あっ」という間に過ぎ去り終了。面白かったなあ。

「勘とセンス」by Akaji Maro. 

勘とセンスを磨いて、そうして踊りを磨くには人間を磨くしかない。

同じようにお芝居を磨くには、人間を磨かなければならないのだと思います。本を読んだり映画を観たり旅をしたり、旨いものを食べて美味しいお酒を飲んで、たまにはハメを外して馬鹿をやってみたり。

色んな人と会話して、喧嘩をしたり恋をしたり失恋したり。

お金のことは、持っている人に任せて・・・

「お互いもっと活躍して、必ずやまた会いましょう。」

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まつもと演劇工場NEXT第2期生、総勢9名。欠席、見尾田歩。
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2019年11月20日

都志から松本へ

都志は風が強かった。

ずーっと雨戸が「がたがた」いってた。ひとりでいると寂しい感じがするので音楽を聴く。最近、夜は久保田早紀とさだまさしを聴いています。

どちらも天才です。久保田早紀さんの大ヒットアルバムの『異邦人』とさださんのレコードはベストアルバムで名曲揃い。

一緒に口ずさみながら、お酒を飲んでお休みなさい。

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久保田早紀の大ヒットアルバムタイトルは『夢語り』だった。Photo by Google.

次の日は都志から川西へ。お土産に住吉堂さんの銘菓『嘉兵衛餅』を買おうと店へいったら若奥さんがお腹をさすってて、大きくなっている気がしたので「もしかしておめでたですか?」と尋ねたらそうだった。

いやあ、めでたいなあ。嬉しくなって自分のことのようにうきうきとします。気持ちよくバスに乗って一路、神戸三ノ宮へ。

緑豊かな淡路島から瀬戸大橋を渡って、灰色の街々へと入ります。途端に車が多くなって渋滞します。

川西へバスで帰って、ほとんど耳の聞こえない父とほとんど歩けない母の漫才のようなやり取りを見ながら酔っ払ってお休みなさい。

次の日は川西から松本へ。新大阪で弁当とお土産の『面白い恋人』を買って新幹線に乗り込みます。車内で『ブログ?』を記すが1時間ほど走ったら名古屋で乗り換え、終わらなかった。

名古屋から特急しなので松本へ向かいます。記し終わったのでワークショップの内容を考える。

早めに弁当を食べて「ご馳走さま。」車内で少し休みます。

12時に松本に着いてまだ時間があるので、途中のオーディオ屋さんに立ち寄ったら小澤征爾さんと店のご主人が一緒に写った写真があった。友人なんだな。

都志はレコードプレーヤーをラジカセにつないで聴いているので音が良くない。オーディオは機材によってまったく音が違うのでなんとかしたい。

ご主人に聞いたら兎に角、アンプが必要だとのこと。アンプは車で言ったらエンジンみたいなものなのだ。そしてスピーカーは大きい方が迫力あるサウンドが出るとか。

アンプを見てたら400,000万円とかあって唸ってしまう。見るだけで早々と退散、芸術館へと向かいます。

昨日は音楽家の井上祐二が来れなくなったので、舞踏の説明からはじめて基本をもう一度やりました。城崎でやった『舞踏?レクチャーパフォーマンス』の手法も入れつつ進めます。

“疑う・疑問に思う”ということについて話します。最近あった疑問について一人ずつ聞いてみる。

そのあと、あたまとからだを空っぽにする。

空っぽなからだのおへそとお尻の穴のあいだ“丹田”に意識を向けてそこに生まれた玉でうごかされる。この丹田ですが、女性は子宮の位置らしいです。

男性も精巣がある場所で、どちらも新しい命が生まれてくる不思議なところ。

そこから芋虫のようにうごいて手が生えてきてトカゲのようになって、足が生えて四つん這いになって猿になってゴリラになって人になっていく。

というのをやって見せて皆んなでやろうとしたら、堀田康平がトイレに行きたいというので休憩にします。

少し休んでカツサンドを食べて、再開。しかし気が変わって、もう立ったというところからはじめる。

立っても同じ空っぽな皮袋、その丹田のところに玉があらわれてそれが上へ。からだの内側の感覚です。

前回、前々回休んでいた白鳥タツヤが来ているので、皆んながやった自己紹介をやらせるけれど見本を見せなかったので疑い深くなかなかはじめないので、こちらも入って二人でやって面白かった。

ソロダンスも踊らせたら格好よくて才能がある感じ。

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白鳥達也。Photo by アトリエ劇研 Web site.

そのあとは、うごかされるということをやって皆んなで盛り上がる。役者さんというのは遊びが上手、思いもよらないことをやってくるので驚く。

けれど菅沼旭人が言っていたように、うごかされるということを正確にやろうとすると難しい。

最後にまわりの気のようなものでうごかされるということをやりつつ、何でもありにして「お芝居をしてもいいよ。」と言ったら皆んな活き活きとしはじめてそれも興味深かった。

終わったあと康平と飲みにいって話してたら、やっぱりお芝居をしていいと言われるとしっくりとくるというようなことを喋っていた。

今日は最後のワークショップ。なんでもありのバーリトゥードゥでいくか。

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まつもと演劇工場NEXT、本科生の堀田康平と菅沼旭人。旭人ってこんな顔だっけ・・・Photo by まつもと演劇工場Twitter.
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2019年11月19日

城崎続き

「ありがとうございました。」と田口館長や橋本さん、小林さん、三木さんとかたい握手を交わして「では。」と帰ろうとしたら今度は今井さんが行方不明に。

しばらくしたら、山の方から自転車であらわれて何しとんねん。

今井さんの車に乗り込んで、見えなくなるまで手を振って「何してたん?」と聞いたら「建一郎さん、さっき山の方へ行ってはったんで。」と答えたのでなるほど。探しに行ってくれてたんか。

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豊岡市長から城崎観光大使任命の賞状を頂く。代理授与、城崎国際アートセンター館長:田口幹也。

城崎温泉街をゆっくりと抜けて帰ります。

城崎温泉唯一の欠点は車が多いことです。温泉街を幹線道路が走るので危険極まりない。自分が市長だったら一刻も早く対策を練るところです。

風情が凄まじくあり、しかもお洒落な街並みでインスタ映えがしまくるので、これからもっともっと若い人や海外の方たちに口コミで広がって観光客が押し寄せると思います。事故が起こらないうちになんとかしないと。

大きなお世話かもしれませんが。

さあ先ずは淡路島五色町都志を目指します。今井さんは昔、土木局に勤めていたので道路を走りながら色んな専門的なことを教えてくれます。

一級河川の河口付近というのは、河の氾濫が起こりやすいのでより税収が多く力の強い国が管理するのだとか。上流は氾濫とはあまり関係がないので地方自治体が管理する。

その分上流は雑草が伸び放題、荒れ放題だったり。税収が少ないので手が回らないのだな。

話しを聞きながら結局は税収か。と納得。都志のことを考えると税収が少なくて大変だなあ。と想像してしまう。

住んでいる人が多ければ多いほど税収が多くて、潤沢な資金で道路工事などもおこなえる。

仕事が多いので人がまた集まって来てとどんどん人が増えていく。都市部に人が集中してしまう理由のひとつだな。

国の長が日本というひとつのまとまりと考えて、一極集中をなんとか解消する手立てを考えなければいけない。東京だけではなくて地方のことも真剣に考える。

簡単なことだと思います。文化庁が京都に移転したように官庁を地方に分散させればいいのです。

先ずは復興庁を福島へ。それにともなって人もどんどん分散していくでしょう。

なんでもそうですが、分けない方がいいのです。

あなたとわたしと分けない。隣の家とうちの家と分け隔てしない。隣の町とうちの町と分けない。県とかではなくてひとつの運命共同体として考える。

自分が良ければそれでいい。という考え方ではいつまでたっても色んなことが不平等で色んな格差は広がるばかりなのです。

そのためには教育で子どもたちの考え方を変えなければならないけれど「身の丈にあった考えを持って欲しい。」なんていう差別発言をしてしまう人が、この国の教育のトップなのだものなあ。そんなトップを選んだ人の責任も重い。

とか話しながらどんどん走ります。都志まで約3時間。

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今井さんが教えてくれた二段になったポール。豪雪地帯なのでここまで雪が積もるということ。

緑豊かで景色が素晴らしいので気分がいい。そろそろ紅葉もはじまり出しているので山々が美しく色めき出している。

こんなに素晴らしいところに人は、あんまり住んでなくてもったいない。

わざわざ灰色の都会に住んでギュウギュウ電車に詰め込まれて働かなければならないなんて、何か誰かにまんまと騙されているのではないのか?

人を寄せ付ける都会の魔力。けれどもネットがこれだけ広がって来ているのだし日本中、いや世界中どこにいても情報なんて手に入るし物も手に入る。

ならば灰色の都会にいる理由は何なんだろう?仕事は田舎にもあります。あるどころか人の助けを求めている人たちが沢山いる。老人は若い人の力を求めている。

家の掃除もゴミ捨てもできない老人の代わりにそれらをやってその代価を頂く。そんな“なりわい”のチャンスが地方には満ち溢れている。

高知でキューリを育てている大友透もベトナムだったか、海外の人の力を借りていた。そしてキューリは重たいので歳をとると後継者不足で皆んな辞めてしまうのだとか。

いま人手不足で問題の林業に従事するのもいいでしょう。大自然の中でからだをうごかして生きる。それがどれだけ豊かで自然なことか。なんてことは若いうちはわからないか。

豊岡市もUターンやIターンに力を入れているようです。都志でも頑張ろう。

まずは来年『舞踏?合宿』をやって若者を集めて、大自然の豊かさ素晴しさに触れてもらい移住を考えてもらうとか。

途中、2度ほど休憩して16時前に無事都志へと到着。

今井さんは少し休憩して高知は四万十へと出発。都志から3時間かけて車でまだ走らなければならない。でも若いから大丈夫。

今井さん面白い人だったな。

無類の話し好きで誰とでも親密に話すので制作に向いているなあ。と見ながら思った。制作は人と話すのが仕事のようなところがあるので、話し好きには向いているのです。

20時前に「無事到着しました。」と連絡があって良かった。

かなこは金曜日にアイルランドへと戻るらしい。

ひとまず散会「また会おう。」

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『舞踏家集団デュ社』城崎メンバー。後列左から湯山大一郎、向雲太郎、築山建一郎。前列左:今井綾花、右:中島“HARU”かなこ。
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2019年11月18日

お世話になりました

昨日は、起きたら8時だったのでまずは『ブログ?』を記します。

それから、昨日買って食べなかったたこ焼きとちゃんぽん麺の残りのスープに卵をぶち込み温めて頂きます。

お腹が満たされたので最後の温泉へ。もちろん近所の鴻の湯です。晴れていたので露天が気持ちがよかった。疲れをゆっくりと癒します。

温泉を出てアートセンターへと帰る道がなだらかな登り坂になっていて、ここでいつもへとへとになる。

「はあはあ」言いながら到着、部屋へ戻って二度寝します。

一番贅沢な瞬間です。『新源氏物語』を読みながら“キャットナッパー”を試みるけれど眠くならないので、やめて"Concrete Jungle"を聴きます。

何回聴いても格好がいい。ピータートッシュのギターリフでゆったりとはじまりバレット兄弟の弟、カールトンのドラムがリズムを刻みはじめます。

そして、兄アストンのベースが重低音で入って来ます。そこへリードボーカル、ボブ・マーリーの歌が入ってきてバニーウェイラーとピーターのファルセットコーラスが粘りつくようにハーモニーを奏でます。

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"Cach A Fire" 英国版。Photo by Google.

最初は“ザ・ウェイラーズ”、バニー・ウェイラーとボブ・マーリー、ピーター・トッシュのボーカルグループだった。

”Cach A Fire"のレコーディングの時にボブのカリスマ性に気付いたアイランドレーベル社長、クリス・ブラックウェルが“ボブマーリー&ザ・ウェイラーズ”というグループにしてしまった。

それに反発したバニーとピーターがグループを脱退。ウェイラーズという歴史上稀にみるコーラスグループは解散してしまったのでした。

さて11時にチェックアウトなので、まずは荷物をまとめて部屋を片付けてシーツを外して所定の場所へと持っていきます。

部屋が片付いたので次は、冷蔵庫を片付けます。

都志でもそうですが、なかなか食材を残さずに冷蔵庫を空にするのは難しい。今回も卵とレタスが残ってしまった。都志へと持って帰るか。

冷蔵庫が片付いたので、レジデンスの記念に柱にサインをします。吉田さんに「ここにお願いします。」と言われた柱に書く場所を探すけれどいい場所は埋まっていて殆ど書くところがない。

森下真樹がでかでかと場所を取ってやがってにゃろう。「もうちょっと控えめにしろよ。」と文句が出ます。

森下の下に少しスペースがあったのでそこへとサインします。

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兵庫県出身の現代美術作家、束芋さんのサインも発見。

チェックアウトの11時が近づいて来たので、荷物を一階へと下ろし湯山が荷物を送るのでそのお金を払います。幕の配送料を清算、金布代も清算。

11時になったのでそろそろチェックアウト、けれども建一郎がどこかへ遊びにいって帰って来ないので待ちます。

戻ってきた建一郎に「鍵返した?」と聞いたら「あー、まだですわ。」と車に戻ったので、田口館長や橋本さんと雑談します。

その横を巨大なクマみたいなおっさんが横切っていったので、野茂さんのところの人だなあ。と横目で見てたら、田口さんが「野茂さんですよ。」と小声で教えてくれてびっくり。

湯山が走って追いかけていったので見にいったのかと思っていたら「握手してもらいました。」と興奮気味に戻ってきた。

ここアートセンターの3階が“NOMO BASEBALL CLUB”の宿舎になっていて、若者がプロを目指しているのです。

野茂さん太ってたなあ。そして、でかかったなあ。自分では如何ともしがたい、からだという持って生まれた天性のもの。才能がすべての野球という世界。最後に野茂英雄という怪物を見れて良かった。

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大非難されつつメジャーへ渡り、日本人で初となるノーヒットノーランを達成。マスコミは手のひらを返した。Photo by Google.

待てど暮らせど建一郎が車から戻って来ないので、座席でもつくってるんかと思っていたら戻ってきて「あのねえ、うろうろと徘徊してるあいだに鍵がどっかへ行ってしまったんです・・・」

最初の日、吉田さんに「鍵の紛失に気をつけて下さい。」と言われて「鍵をなくしたらどうなるんですか?」と尋ねたら「いままでなくした人はいないです。」ときっぱりと答えられた。

「そうですか。」と思っていたけど、鍵紛失の第一号が我がカンパニーからあらわれたか。

しばらく皆んなで探して「ありました!」という黄色い歓声が起こることを期待したけれど、残念ながら起こらず。

まあそのお陰でゆっくりと田口さんと話したり、橋本さんと話せたのでよかった。

大阪へ出張で留守だった吉田さんが鍵紛失の知らせを聞いたら、びっくりするだろうなあ。

建一郎が柱に“I lost roomkey sorry!"とかサインしてた。

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いままでに色んな人が滞在制作をしてて、知っている名前が多い。
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2019年11月17日

目が覚めたら

さあ、一般公開二日目。

『ブログ?』を記したらキッチンへ。前の晩に飲み散らかしてそのままになっていたりするので見にいきます。

皆んな起きていてびっくり。「おはようございます。」かなこも調子が良さそうでよかった。

安心してホールへといって準備をします。

新婚旅行でタイへといっていたスタッフの小林さんが戻ってきていた。いつも明るく元気で気持ちがいいです。

湯山とかなこに土方さんのトレースを任せてお昼ご飯を今井さんとつくります。パンにするのでかぼちゃのスープをつくろう。

スープをつくったら、ホールへと戻ってラストを稽古。明るく終わりたいので建一郎にブルース調のギターを弾いてもらってニワトリに「ところで、舞踏ってなんだろう?」

「舞踏、舞踏うるさいな。」とか話しかけて終わることにします。

若い頃に観た大野一雄さんの自由闊達な舞台のことや、観客に観られているという意識がまるでない先代の中村勘三郎の話や、とにかく自由になろうとする柄本明さんの話をして「そうだようなあ。」と思う。

なんでもありなのに、守りに入るというかなんだか不自由になっている自分がいる。言葉なんて間違えてもそれがどうした?

柄本さんは「ここでいっつも間違えるんだよなあ。」とか本番中にひとり愚痴たりするらしい。でもそれでいいのです。

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戌井君が連載している雑誌『SWITCH』インタビュー、柄本明さんの回。写真:浅田政志。Photo by Google.

土方さんは傍若無人で有名だったけれど、人の前で何かをやっているということをまったく意識をしていなかった節がある。

そんな舞踏についてのことをやっているのに真面目になってしまっている自分がいる。もっと自由に。もっとどうでもよく。

そして本番。オープニングは自由になろうとやるけれど本当に何も見えないので訳がわからなくなって「どうしよう。」と焦ったり。

なんとか軌道に戻して次へ。

建一郎が気持ちよく踊らせてくれるけれど、時間が長くならないように気をつけます。でもまあそんなことも本当はどうでもいいのかも。

次の即興はなんだか硬い感じがして、はっきりとしない感じで自分に喝を入れます。

その次の土方さんのトレースは、重い感じがしたなあ。汗をかきまくる湯山を観ていて「飲みすぎちゃうか。」と思ったり。

ヒロシマのシーンはいい感じで、しかし前回のような感動は自分の中で起こらずに「どうした?」

ラストは思ったようにならずに、グダグダで終わってしまって反省しきり。全体的には良かったけれど、自分自身は反省が沢山ありました。

共同企画者の大野一雄舞踏研究所代表、溝端俊夫さんがはるばる東京から観に来てくれていて終わった瞬間に姿が見えて喜んでいる感じだったので良かった。

そのあと話したら「レクチャーとパフォーマンスがシームレスにつながるような瞬間がもっと欲しいですね。」というような感想を述べられていて「そうだよなあ。」と思ったり。

今回会場が大きいのでハンドマイクを使って、よりレクチャー感は出たと思うけれどレクチャーとパフォーマンスの瞬間がはっきりと分かれてしまった。

もっとなんだかわからない感じがあったほうが面白かった。

2020年はそうなるように心がけます。

色々な反省はもちろんありつつ、とにかくひと段落。「ほっ」とひと息。「お疲れ様でした。」なんだかほんとうに疲れた。

温泉へといってとりあえず湯山と乾杯。あとは皆んなで鍋をつくって、アートセンターの方々ともお話しします。

そして城崎観光大使の表彰状を館長から頂いて「ありがとうございます。」

城崎国際アートセンターから飛び立った作品が日本中、そして世界中へと回ってまたここへと戻って来れるように精進します。

疲れたので早々と「おやすみなさい。」

と目覚めて、トイレへ行って「いま何時かな」と時間を見たら0時でびっくり。下へおりてビールでもあるかと冷蔵庫を見たら何もなくてどうしよう。

町へと自転車で出て、コンビニへ行ったら閉まっていてしまった。

もう一軒のコンビニへ行ったら開いていてよかった。いま深夜営業のコンビニは問題になっていますがこんな時はとてもありがたい。

ビールと酎ハイを買って部屋に帰って『ブログ?』を記します。

もう2時か。今日は城崎から今井さんの車に便乗して都志へ。明後日はまつもと市民芸術館でワークショップ。

内容を考えないとな。

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城崎国際アートセンター館長、田口さんを混じえてスキンヘッドフォーメンズ結成。
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2019年11月16日

一般公開二日目

昨日は、午前中に土方さんのトレースの練習をする予定だったけれど、かなこが体調が悪く全体稽古はお休み。

自分は『ブログ?』を記したあと、皆んなのために買い出しにスーパーへ。天気が良くて気持ちがいい。はじめてゆっくりと町を散策。

都志の英二さんとみっちゃんと住吉堂さんにお土産を買ったりして、その後スーパーへ。今日は2時から一般公開で買い出しが出来ないので食材を色々と買います。

昼はちゃんぽん麺にして、今日の昼は建一郎の奥さま、志帆に差し入れて頂いた美味しいパンがあるのでそれを食べよう。

戻ったら11時過ぎだったので、お昼の用意を今井さんとはじめる。皆んなでちゃんぽん麺を食べて「ご馳走さま。」少し休みます。

最近昼休みは、来年振り付けをするので源氏物語を読んでいます。原作は難しいので田辺聖子さんがお書きになった『新源氏物語』を読んでます。

好きごころの多い源氏は浮気者。兄貴の奥さんやあとは複雑すぎて忘れてしまったがもてもての美しい男。いまの俳優さんで言ったら誰かな。

天皇の息子だから血筋もとんでもない。いまの天皇家にこんな男がいたらスーパースターだったのだろう。華やかに活躍して浮名を流して。イギリスの皇太子たちみたいになっていたのか。

そうやって考えるといまの天皇家の方々は、品行方正を世間から求められて真面目すぎて生き辛い感じがする。お金の心配をしなくていいのは羨ましいけれど。

さて午後は吉田さんが撮ってくれた映像を皆んなで観てそれぞれ反省。全体の時間が少し長いのでカットするところはしてテンポアップするところもつくろう。

ラストはどうするか・・・2020年までの宿題か。

映像を観たらホールへといって稽古をします。と思っていたけれど、かなこの具合が相当悪いみたいなので予定を変更、照明を三木さんとつくっていきます。

頭のシーンから明かりを見ながら決めていきます。いまどき珍しい手動のフェーダーだった。だいたい最近の照明は自動で「いま打ち込みます。」いうて一回打ち込むと変更が効かないくて融通がきかない。

手動のフェーダーはゆっくりとゆっくりと機械では無理なぐらいに、微妙に明かりを上げられたりするので面白いのです。

暗いところもつくってもらったりしながら終了。「よろしくお願いします。」

かなこがいないので全体の稽古も終了。明日の夜は鍋にしようと建一郎の車で買い出しへ。湯山がアラ煮をつくります。いうて張り切ってた。

アートセンターへ戻ってアラ煮を仕込んでこちらも高野豆腐を含め煮にして、温泉へ。

昨日は金曜日ということで人が多かったのでいつもの鴻の湯へ。鴻の湯は温泉街から少し離れているので人が少なくていいのです。

温泉的にも大きな露天風呂があったりと雰囲気がいいので気に入っています。

ここ城崎温泉は、ほんとうに現実とは思えないぐらいに風情があって素晴らしくて、これからもっと盛り上がっていきそうな予感に満ち溢れています。

晩御飯にはかなこもあらわれて良かった。偏頭痛がひどいようでしかし部屋から出ると治るとか。部屋になにかあるのかもしれない。そこの部屋だけWifiがつながらないとか言ってたし。

今井さんの部屋で一緒に寝てみたらどうかと提案。どうだったかな。

さて今日は2時から一般公開。そして明日でここ城崎ともしばしのお別れです。

残念なような嬉しいような複雑な気分です。

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鴻の湯。外湯の中で最も古くから開けた湯で、舒明天皇の御代(1400年前) こうのとりが足の傷をいやしたことから発見されたといういわれにもとづいて名づけられた。山の湯風をとり入れた素朴な様式の建築で町の奥深く街路から離れた閑静な湯で、散策をかねた入浴に適している。〜ホームページより。
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2019年11月15日

もっともっと

さあ、一般公開初日。

やれる限りのことをやろう。『ブログ?』を記し終えて10時から全体で稽古をします。

間口が広すぎるので、スタッフのミキさんとヤマザキさんに袖を立ててもらいます。照明も各場所に設置をお願いします。

湯山、かなこ、今井さんの3人で踊るヒロシマのシーンの稽古をします。湯山に任せて皆んなのために買い出しに走ります。

小雨の中、自転車で走ります。

手が冷たくて手袋をしてくれば良かったと後悔するけれどあとの祭り。「手が冷たいなあ。」と思ったときは既に手遅れでからだの芯まで冷えているそうです。

スーパーへいってみかんとバナナを買って、あとは夜のビールを買います。「この一杯のためにやってるんじゃない。」と川口隆夫さんが言うように大切なものなので欠かさないようにします。

スーパーには『冬物語』が売っていないので、途中酒屋へ寄ったりコンビニへ寄ったりします。秋味や冬物語の季節ものは美味しいし大好きです。もう冬か。

買い出しを駆け足で終え帰るとヒロシマの踊りの振り移しが終わっていたので、頭からスタッフの方にも説明しつつ実際にやっていきます。

シャワーキャップを数枚かぶってオープニングからやっていきます。実際は30枚かぶります。

少し舞踏の歴史についてレクチャーして、湯山と『舞踏虎ノ穴』の踊りを合わせます。この踊りは金粉ショウでもやっているし大丈夫だろう。

土方さんと大野さんについて喋って、即興のシーンへ。即興は閃きとその瞬間のもの、稽古をするようなものではないので飛ばして次へ。

土方さんのトレースです。かなこは短時間でよく覚えてやっています。明るく元気に振舞っているけれど結構プレッシャーがあるのではないのかな。

俺も側で見守ります。2020年はここで『慈悲心鳥がバサバサと・・・』を喋ろう。今回は都志に忘れてきたのでなしです。

原爆と舞踏について喋ってから、ヒロシマのシーンへ。

湯山が連続でずーっと出ているのでたいへんそう。そして自分がオープニングと舞踏虎ノ穴しか踊っていないことに気づく。要所要所で喋っているのでやっている気になっていたけれどこれではいかん。と思う。

3人ではなくて、ソロにしよう。ユニゾン・揃い振りも多すぎるし、そうしようと決める。

そうしてラスト。ここはまだよくわからない。けれど決めつけずにいってみよう。

いい感じだったので、それぞれで微調整、練習稽古をしてもらって19時半の一般公開を目指します。とにかく一回やってみればすべてがわかるでしょう。

そうして19時半からスタート。シャワーキャップを30枚かぶったら何にもまったく見えなくなって、手がかりの袖にもたどり着けずにどうしよう。

なんとか舞台へと入れてそこからは一気に続けます。シャワーキャップをすべて取って自己紹介をしたら笑いが起こって狙い通り。「よしっ」

舞踏虎ノ穴のシーンも建一郎がトラックを入れてくれて格段に格好がよくなって気持ちよく踊らせてもらって「よしっ」

建一郎はとにかく踊らせてくれるのです。その才能はほんとうに素晴らしい。「ありがとう。今後ともよろしく。」

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音楽:築山建一郎。「音楽家として売れたら、会社は若い奴に任せますわ。」言うてた。世界中を一緒に回ろうぜ。

即興もいい感じでよし。土方さんのトレースもいい感じでよし。ヒロシマのシーンはソロにして正解、幕の後ろで3人が影で踊るという湯山のアイデアもよし。

そうしてラストへ。ここだけがまだまだだけれど「今日はここまでにします。」

終演後、田口館長が「いや、面白かったですよ。」といってくれて思わずガッツポーズ。苦労が報われる瞬間です。お客さんも「不思議な世界でした。」と感想を述べてくれた。

吉田さんは「レクチャーという感じがとってもしました。」と感想を述べてくれて「舞踏の歴史もわかりつつパフォーマンスもあって・・・」そのあとは何と言ってたか。

「進んでいる方向は間違っていないということです。」と湯山がまとめてた。そうだな。

城崎国際アートセンターの全面バックアップで創られたこの作品はいまが多分、最大規模。大は小を兼ねるではないけれど、ここ城崎から今後、規模をそれぞれの場所で変えながら会議室、公民館、大学の教室、etc..etc...

劇場ではない、世界中のあらゆる場所でやっていけると思います。

今日は、昨日の映像を皆んなで観て反省やもっとこうしたほうが面白いという箇所をチェックしてブラッシュアップをしていこう。

そうして明日の一般公開二日目を目指します。もっともっと面白くするぞ。

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唯一の舞台美術の幕。制作:杉山至。軽いので世界中どこへでも持っていけて、いまのところメキシコへといっている。杉山さんに相談して今後、その場所に合わせて大小色々とつくろう。
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2019年11月14日

今日は公開

昨日は湯山とかなこの二人が終日、土方さんのトレース作業で終わってしまった。

こちらは、大ホールでひとりレクチャーの稽古をする。

だんだん追い詰められて、気ばかり焦るけれど仕方がない。

建一郎が来たら頭から音をつけてやっていきたかったが、20時に仕事が終わって大阪を出ると連絡があったのですべては今日に持ち越し。

建一郎は大阪の老舗の印刷会社、“アサヒ精版”で働いているのです。特殊印刷を得意としている有名な印刷会社です。

朝イチで幕を吊ろうとしたら、バトンがからまっているとかで豊岡から応援がきて直してくれた。今度、後輩の田村一行がやる劇場の人だとか。

一行、活躍してるな。ダンス活性化事業というやつだな。自分もやろうと申し込んだことがあったけれど、落とされてそれっきり。そういうのは縁のものです。縁がなかった。

プロジェクターの用意だけ終わらせて、前へ進んでいるのかまったくわからない。

喋る練習をするけれど、何度も間違えたりして頭を抱えたり。なんでこんな変なことをしてるのだろう。と自問自答。普通に踊ればいいのに。

では普通って何なのか?普通の踊り、普通の舞踏。そんなんでいいわけがないではないかと自分を励ます。

19時半から大人向けのワークショップがあるので、気分転換にその内容を考えたりする。するけれど舞踏のワークショップってどんなことをするのだったか・・・

そんなことも時間がたつと忘れてしまっていたり。昔のノートを見れば「あー、こういうことをやったな。あー、これは盛り上がったな。」とか思い出すのだけれど都志にすべて置いてきてしまった。

頭の中から絞り出す。

19時過ぎからだんだんと参加者が集まりだして、スタッフの三木さんも参加するというので楽しみ。

働いている姿を見ているとその立ち振る舞いやからだの雰囲気が大駱駝艦の先輩、八重樫玲子に似ているなあ。と思っていた。

いつもお世話になっている、吉田さんも参加するというのでこちらも楽しみ。

二人とも面白かったなあ。ワークショップをやっていると如実に人柄があらわれるので興味深いのです。

最初にゆっくりと歩くということをやって、いつもほどもう一発面白くないな。と思いつつ一方通行が嫌なので参加者の男性に「観ていてどう思いましたか?」と尋ねたら「なんとも思いませんでした。」と言われて「がくっ」ときた。けれど確かにそうだった。聞くのが早すぎたと反省。

次の瞬間に見学していた田口館長が「すーっ」といなくなったので「失敗したか。」と頭から血の気が引いていく。しかし挫けている場合ではないで頑張って続ける当たり前。

ゆっくりと歩くだけではなくて、ほかの行為もゆっくりとやってみるといつもの不思議な面白さが出てきて良かった。

ワークショップは即興的な要素が多いので、そこが面白くそして難しくもあるのです。

そのあとは、楽しくわいわいとやれたのでひと安心。いい気分転換になりました。

終わったら21時過ぎていたので、稽古はやらずにお風呂へ。

雨が降るというので一番近くの“鴻の湯”へ。「弁当を忘れても傘を忘れるな。」という言葉があるぐらいにここ城崎は雨がよく降るとか。それが冬は雪になるのだな。

23時過ぎに建一郎が来たので出迎えて、部屋へ案内して少し一緒に飲んで0時には寝ました。

そして今日、朝布団の中で「昨日、照明をなんとなく決めておけばよかった。」と猛反省。1日あったのに、何をやってたんだろう・・・「あほやなあ。」

頭がまったくまわらなかった。

今日10時からギリギリまでやって19時半から公開、どこまでいけるか。神のみぞ知る。

いやいやそれではいかん。頑張ろう。

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城崎国際アートセンター、プログラムディレクター:吉田雄一郎さん。男前。Photo by Google.
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2019年11月13日

甘みは旨味か

昨日は満月だったのか。そんなこともわからなくなるぐらいに余裕がないのかもしれない。

そういえば、温泉へ行く時に月が美しく輝いていた。昨日、来たかなこが「満月だ。」と言っていたっけ。

湯山とかなこで土方さんの振り移しをやってもらい、今井さんに炊き出しをお願いして自分はオープニングの稽古をしました。

一人で稽古していたらなんでこんな変なことをしてるのだろうと、自分に頭が来た。前歯が出てしまった原因の踊りで今回もストレスが溜まる。

けれどやると決めたので仕方がない。つかみとしてオープニングは大丈夫でしょう。そのあとの展開だな。

とにかくやってみないとわからない。

今日は音楽の築山建一郎が城崎へ来てくれます。

頭から音をつけてもらいながら稽古をしていこう。どうなるか。脳内で考えただけなので、実際に稽古をしてみたら変なところ単調なところなど出てくるだろう。

問題だらけかもしれない。明日の夜19時半から一般公開なのでそれまでに出来る限りのことをやって。

それまでに、構成も直さなければならないかもしれない。しかし決めつけずに柔軟にいこう。そのための滞在制作。完全な作品を創るのが目的ではないのです。

「あーでもない、こーでもない。」と手探りで試行錯誤をしながら創作するための場。壮大なるクリエーションの場、壮大なる稽古場“城崎国際アートセンター”

そして今日の夜は大人向けのワークショップ。何をするか考えないと・・・徒手空拳で臨んで面子をみて考えるとかもありか。

その場の雰囲気と参加メンバーの様子を見ながら進めて行くとか。面白いほうへと突っ込んでいこう。

ワークショップが終わったら、21時くらい。今日はそれで終わりか・・・甘いか。

「だいたいむかいは甘いんだ。」麿さんにもよく言われていた。しかし甘みは旨味でもあるので、自分のこの甘さを強みにしていくのです。

そういえば昨日は19時に稽古を切り上げて温泉へいっておでんを皆んなで食べていたけれど、その横で城崎国際アートセンターのスタッフの橋本さんが一人遅くまで仕事をされていた。

ああいう姿を見ていると自分の甘さが身に沁みて、申し訳ない気分になる。

橋本さんは、芸術が地域の文化を豊かにする可能性を探るために、20代で豊岡市へIターンを決意したとか。現在は、城崎で、アートコーディネーターとして活躍中です。

そして、先日の子どものダンスカンパニーをやっている千代さんと一般社団法人を立ち上げて活動もされている。素晴らしい。

間違いなくこれからの日本の芸術界を、陰で支える人物になっていくでしょう。期待しています。

こちらも頑張って・・・

いやいやいかんいかん、こちらは頑張って頑張らないのだ。柔らかく自由自在に、ふざけて適当にいい加減にやるのです。

真面目は禁物、糞真面目なんてクソ。そうして常識を超えていくのだ。

何もかも疑って。

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橋本麻希さん。Iターンということはどこか違うところから来られたのか、どこかな。Photo by Google.
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2019年11月12日

進んでるのか

家の中で大駱駝艦の後輩の女性が凄まじく暴れてて恐ろしいので、逃げ出す。

遠くから見ただけだけど、狂ったようになって叫びまくっていて怪獣のようになっていて怖かった。

あんな風になったら麿さんしか止められないな。それかご両親を呼ぶとか。

Tシャツ一枚で出て来たから寒い。坂をどんどん下りていってどこへ避難しようか・・・

ラクダの公演のあと、片付けがはじまったけれど先輩のでかい人に誘われて外へ。有名な人みたいだが名前を知らない。

電車に乗っていくので大丈夫か。片付けを手伝わなくては、怒られるかもしれない。

電車の中で隣のおじさんに話しかけられる。野球について話す。

隣の駅で降りたのであんまり遠くへ行かなくてよかった。駅から歩いていくと骨董屋さんがあって不動明王の石碑があって気になるがでかい先輩がずんずん歩いて行くのでついていく。

店に入って一杯だけビールを飲んだら帰ろう・・・

起きたら汗だくになっていた。汗をかくのはストレスだから良くないです。と湯山が言ってたな。

寝汗をかくのはどこかからだが悪いのか。ヒートテックの分厚いのを着て寝たからか。明日からやめよう。

昨日もまずは『ブログ?』を記したあと、終日『舞踏?レクチャーパフォーマンス』について考えました。

10時から湯山とホールで土方さんのトレース作業をする。説明して湯山に作業を渡してこちらは違う作業に入る。

構成を決めてパワーポイントの映像と文字をつくりながら喋る言葉を考えていく。

オープニングから何度も繰り返し喋りながら進めていく。最初に戻っては喋る言葉も覚えながら進めていく。言葉を間違えてしまうので、本番で間違えたら格好が悪いなあ。

言葉は間違いがわかりやすいので厳しい。なんでこんな変なことをやろうと考えたんだろうと頭を抱えてため息をついたり。

一昨日の子どもワークショップで「緊張をしない方法はありますか?」と聞かれて「緊張するのはそのことを大切に思っているから。悪いことではないですよ。」と答えた。

「緊張しない役者は大成しない。」と鉄割アルバトロスケットの看板俳優、奥村勲も言っていた。

しかし言葉を間違えたらどうしよう。という恐れは常につきまとう。練習あるのみだな。

夜、18時から子どもワークショップの二回目。小学校一年生が二人に四年生が一人。前日は十人いたのでまた違った面白さがあった。

決めつけずに臨機応変に楽しく遊べて良かった。可愛かったなあ。「どうか遊びのこころを忘れないでください。」

さて今日も同じ作業の繰り返し、言葉を覚えながら構成を考えていこう。かなこが午後に来るのでひと休みしたら湯山と一緒にトレース作業に入ってもらって。

踊りも練習あるのみ。内容を深めていくのも稽古しかないのです。今井さんの踊りの稽古もしないとな。

構成がだんだん決まって来たので築山建一郎にメールをして、夜電話で打ち合わせをする。10分の曲を5曲と建一郎にだいぶん負担がかかってきてるので申し訳ない。

今回は無料のワークインプログレスなので、2020年の本公演で必ずお礼をします。

城崎の町へは夜しか出れていないし、名所や史跡をまったく回れないけれど仕方がない。

温泉に毎日入れるだけで贅沢です。

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11月14日、16日と本番をおこなう大ホール。
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2019年11月11日

遊びという大切なこと

鉄割アルバトロスケット練習初日、戌井君の家の前が散らかっていたので片付けてカツラがあったので持ち上げたらバラバラになってどうしよう。

途方にくれていたら、渡部がきて台詞を暗唱してた。「ん?」と思っていたら村上君もきて今日は昼に練習だったと教えてくれた。

なんの連絡もなかったからどうしてか?

バラバラになったカツラとホースを手に持って階段を降りたら、戌井君がいて悲しそうな顔をしてたので申し訳ない気分になった。

そのまま一緒に歩くけれど、ホースなんて持って来てしまって返してこなければ・・・

目が覚めて夢でよかった。布団の中で輾転としてまた「おやすみなさい。」

昨日は、終日『舞踏?レクチャーパフォーマンス』の構成をホールにて考えました。

ホールで稽古していたら、一階のエントランスホールに芸術監督の平田オリザさんがいらっしゃると吉田さんが教えてくれて挨拶にいく。

ほんとうにいつ寝ているのだというぐらいにお忙しいそうで、それなのに自分のような下々の者にも気さくに相手をしてくれて手を触れてくれたりして感動。

あの小さなからだに無限のエネルギーと情熱とパッションを秘めていて「凄いなあ。」と思う。怠け者の自分にはとても真似ができない。

館長の田口さんが連日、プレゼンテーションをしているけれど城崎国際アートセンターをこれからどんどん展開していこうと目論んでいるのだな。

15時から城崎にできた子どものダンスチームのメンバーがやってきてワークショップを開催。皆んな可愛くて面白かった。

楽しそうにやっていて、こちらも楽しい気分になった。

恥ずかしさや照れがあったけれど、そういう感情は大切なもの。その中で何人かがあの短時間で何かをつかんでいた様子だったのでびっくり。

主宰の千代その子さんの指導がいいのだな。

千代さんはスラリと格好がいい女性で、話していても真っ直ぐで、ねじくれた自分が恥ずかしくなる感じだった。

平田さんの主導するアートセンターの流れがありながら、ダンスで城崎を面白くしていこうという気概が満ち溢れていて共感した。

自分も舞踏で都志というコミュニティーをなんとか盛り上げていきたいと考えています。

ワークショップが終わってそのまま稽古を続行。

オープニングが決まったので、そのあともどんどん決めていくけれどまだまだ単なる構成。踊りを今日から創っていこう。なんとか1時間はやりたい。

土方さんの踊りのトレースを群舞にしようと思っていたけれど、時間がぜんぜん足りない気がして絶望して頭を抱える。前回ソロでやったときはつくるのに二ヶ月はかかったものな。

いや、諦めるな。やれる限りはやろう。とか「あーでもない、こーでもない。」とウンウン唸って考え続ける。

今井さんや湯山から「お風呂どうしますか?」とラインでメッセージが届くので、18時に稽古をやめて温泉へ。

今日も18時から子どものワークショップがあるので、それが終わったら稽古も終わるか・・・だんだん時間がなくなってきて焦ってきている。

温泉に入ってから、吉田さんに教えてもらったおでん屋へと行ったら閉まっていてショック。

仕方なしに違う店へと行ってお造り盛り合わせを頼んだら、バカ高いのに5切れぐらいしか入ってなくて湯山と憤慨する。

「メニューの上にコップを置かないでください。」と赤文字で記してあったりなんなんだろう?

そうそうに店を出て、スーパーへといって買い出しをしてアートセンターへと戻って飲み直しました。

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千代その子さん。JCDNにも関わっておられたとか。Photo by Google.
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2019年11月10日

不在の強度

昨日は朝起きてこころとからだを整えたあと『ブログ?』を記して、金粉ショウが雨で中止だったので終日『舞踏?レクチャーパフォーマンス』について考えました。

ブログを記したあと、やる予定のスタジオへといって色々と考えるけれどなんだかいまいち「ぱっ」としない。

はじまり方としては、既にいてリラックスしたムードでレクチャーをはじめるパターンと、暗転して出てきてパフォーマンスをはじめるパターンがあるけれどどちらがいいか。

今回は「舞踏のハードルを下げる、舞踏の間口を低くする。」というのが使命のようなところがあるのでどうするか。

レクチャーを疑って、舞踏を疑う。という主題のようなこともあるのでどうするか。

考えが堂々巡りでハッキリとしないし、面白いことをまったく思いつかないので試しに大ホールへと行ってみる。

途端に色々と面白いことが閃いたのでびっくり。やっぱり劇場空間というのは機構やその成り立ちがすでに遊びに満ちているのです。

迷ったら面白そうな方を選び取る当たり前。決めつけずに柔らか頭で考えるのです。

2020年のことはひとまず置いておいて、いま与えられた環境の中でより面白くなりそうな方を選びとっていこう。

ということでお昼前に大ホールでやることに決定。

映像をつかうのでそれを投射する幕が必要。技術スタッフの小林さんと三木さんがいたので、聞いてみたらスクリーンは大小あるとのこと。

しかしスクリーンは無機質すぎてつまらない。『ふたつの太陽』の幕のほうが質感も豊かだし情緒があるのでそちらにしよう。

メキシコから帰って来て、そのまま湯山の京都の実家にあるので送ってもらうように頼む。

「まじっすか、母親にあの部屋触られんのチョー嫌ですわー。」と凄い嫌がってたけれどよろしく。

昼飯前にもう少し考えて大駱駝艦で最後に創った『底抜けマンダラ』のソロで出てこようと閃く。シャワーキャプが必要だな。

都志にあったのになあ。そういえば土方さんの『慈悲心鳥がバサバサと』を聞き書きしたノートがあってそれを今回使おうと思っていたのに忘れて来た。

明日、都志まで取りに行くか・・・1日かかってしまうな。どうするか。

昼ごはんに前の日の鍋にうどんを入れて食べて、部屋に帰ってキャットナッパーで休憩。

「すっきり」と目覚めるはずがなんだか頭が「ぼんやり」として「しまった。」ホールに戻って考えるけれどそこから先へ進まなくなってしまう。

吉田さんと小林さんと三木さんがやって来たのでお話しをする。ホールの床は塗れるので白塗りでも銀塗りでもなんでもOKだそう。そうかあ。

白塗りをするか・・・しかし量が足りないかもしれない。都志にあるのになあ。銀色に塗るか・・・都志において来てしまった。

やはり明日、取りに行くか。片道5時間かかるので朝出て午後に着いて、明日は都志に泊まって次の日の夜に子どものワークショップがあるから・・・

湯山が稽古しに来て雑談をする。ハライチの漫才の話から、不在ということについて話す。あったものがなくなるとそのことが強度をもって立ち上がってくる。

長く会ってなかった友達の訃報が届いたとしたら、いままでそれほど気にしていなかった友達の存在が急に身近に感じられる。

「不在の強度というらしいです。」

所詮この世なんてつくりごと。夢幻。あるように思っていても、いつなくなるかわからないものばかり。あやふやで曖昧なこの世界。

いままでうごいていたけれど、急に止まるとその存在が強度をもって立ちあらわれてくるのです。舞踏の魔法のひとつ。

17時から今井さんに車に乗せてもらって、ダイソーまでシャワーキャップを買いに走る。

今井さんは以前、土木の仕事をしていたとかで道路の標識や信号について詳しい。城崎の信号は縦になっているのだけど、雪が積もらないようになっているとか。

帰って来てホールに戻ってもう少し考えるけれど、先へ一ミリも進まなくなったのでやめて湯山と温泉へ。

城崎国際アートセンターのレジデンスは、町民の方たちと同じ100円で7つある外湯へと入れるのです。

ありがたい。温泉から自転車で戻っている時に今回は無料だしやりすぎは禁物、塗るのはやめようと思う。

ビールを飲んでいたら吉田さんに「ラーメンを食べませんか。」と誘われる。車でラーメン屋さんが来てくれるとか。

一緒にラーメンを頂きながら話していたら、明日も子どもワークショップがあるということでびっくり。

外への募集ではなくて、知り合いのダンスグループの子どもたちがやってくるとか。

都志へ行っている場合ではなかったのでした。

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夢で見て思いついたマンダラのソロ。Photo by bozzo.
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2019年11月09日

苦戦

昨日は朝10時からの今井さんの稽古を湯山に任せて、金粉の養生をしたり炊き出しをしたり。

白塗りや金粉は、色んなところにベタベタと付いてしまうので厄介なのです。

付かないように養生といって、ブルーシートを敷いたり養生テープを巻いたりします。

ご飯を炊いて、たらこのおにぎりと、かにみそのおにぎりをつくります。あとは具沢山のお味噌汁をつくって本番前に各自が食べれるように用意します。

3人しかいないので自分がやれることは率先してやるのです。今井さんのメイクの指導をしたりしながら、自分も金粉を塗って変身していきます。

しかし金粉ってのはよく考えたものです。ルックスだけでいえば白塗りよりもインパクトは強い。先達のありがたい遺産です。

さてまずは16時半から金粉ショウ、神社へ行ったら人があまりいないので呼び込みをします。

しかし神社が奥まっているのと人がいないのであまり集まらなかった。

内容的には良かったと思うけれど、人が集まらなかったので期待するほどの投げ銭は集まらず「がっくり」。

けれども数えたらお札も結構入っていたし人数にしては優秀、やっていることは間違っていない。と自分を励ます。

へとへとになって徒労感に苛まれながら金粉を落として休憩。

「リーダーがアホだから苦労をかけてすまん。」湯山にこころで謝ります。

もっと売れていて潤沢に資金があればこんな苦労をしなくてもいいのに。「何をやってるのだろうなあ・・・」

とか考えながらからだを休ませて夜の金粉に備えます。

19時ぐらいから準備開始、おにぎりをかじりながら一人でたいまつの準備やなんやかやを受け負ってやっている湯山をアシストします。

全身金色にして、アートセンターの車のうしろに乗り込んで現場へGO。

途中、城崎国際アートセンターの館長、田口幹也さんも同乗して向かいます。

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田口 幹也さん。1969年、兵庫県豊岡市生まれ。上智大学法学部卒業。2015年より、城崎国際アートセンター館長/広報・マーケティングディレクター。Photo by 中川正子

夜は人がもっと出ているかと思ったけれど、平日だし連休でもないのでそれほどでもなかった。

そして息が白くなるほど寒くてびっくり。

「ブルブルガクガク」震えながら呼び込みをしますが、やっぱり神社が奥まっているのと人がそれほどいないので、仕方なしにはじめます。

群舞が少し乱れたりたいまつの火付けに手間取ったりして、踊りの出来的には夕方の方が良かったか。

投げ銭の数も夕方とあまり変わらず。しかしやはりお札も結構入っていて人数のわりには上出来です。

寒いので早々に引き上げて、帰って色々諸々片付けて養生をはがしたりしてシャワーを浴びます。暖かいシャワーを浴びて「ほっ」とひと息。

怪我や事故もなく、やれる限りのことはやったので良しとしてビールで乾杯「お疲れさまでした。」

こういう人たちがいま国際アートセンターに来ている。という町の人たちへの宣伝効果もあったと思います。

今日の夜もやる予定だったけれど雨らしいので中止して、本来の目的の『舞踏?レクチャーパフォーマンス』の制作に専念をします。

そもそも制作期間中に収入がないのは当たり前。

2020年以降の本番でかかった滞在費、その他経費を回収していきます。

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場所を貸していただいた四所神社さま、ありがとうございました。
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2019年11月08日

城崎にて

城崎は志賀直哉が小説に描いたようにとても趣のある温泉街です。

1925年(大正14年)の北但馬地震で町が全焼、再建の際にその当時流行り始めていた鉄筋コンクリートの建物ではなくて、木造3階までの建物にしようと町ぐるみで決めたのでいまの素敵な景観があるそうです。

温泉旅館がそれぞれでうごくのではなくて、城崎温泉というひとつの集合体としてうごいてブランドを見事につくりあげた。

素晴らしい。

それぞれの国がバラバラでうごくのではなくて、ひとつの大きな集合体としてうごければ色々な問題が解決しそうないまの世界の理想的なモデルケースです。

さてそんな城崎温泉に入りました。

道中で炊き出しの買い出しをして、投げ銭用の受け皿を買ったりしながら15時過ぎに城崎国際アートセンターへ到着。

「城崎の皆さま、どうぞよろしくお願いいたします。」

担当の吉田雄一郎さんから、注意事項などを聞いてから館内を案内してもらいます。

2020年のことを考えると、スタジオで『舞踏?レクチャーパフォーマンス』はやることになりそうです。

500人収容できる大ホールでやることも視野に入れていたけれど今回は見送ります。次回、本公演の滞在制作でつかわせてもらおう。

ワークショップは、折角だから大ホールでやることにする。スタジオはワークショップをするには少し狭い。大ホールで贅沢にのびのびとからだをうごかしたら、さぞや気持ちが良いだろうなあ。

その後、部屋に入って荷ほどきをしたりシーツを布団に敷いたりして少し休憩。20時からプロボクシングの大きな試合があるのでそこを目指してスタジオにて稽古をします。

まずはリフトの練習。大駱駝艦合宿で数え切れないぐらいの女性を持ち上げてきた湯山大一郎なので安心、数回の練習でいい具合です。

けれど金粉を塗るとツルツルとすべるので油断は禁物、入念に練習します。

そのあとは通し稽古。これまたいい感じなので諸々チェックをして確認したら現場の確認に向かいます。

お参りをして挨拶をします。「どうか怪我などないように。」

神社の境内ほど金粉ショウに向いているロケーションはないのでありがたい。しかし目的は投げ銭なので観光客がいなければ話になりません。

観光客の皆さまが町に繰り出す時間を狙って本番をすることにします。16時半と20時半の二回でやることに決定。

今日は小手調べ、とにかくやってみて調整をしていこう。

下見の後、温泉へ入って旅の疲れを癒します。都志の風呂が壊れていたので風呂に入っていなかったけれど、からだが冷えていたのだな。

芯から温まって身も心もほどけていく感じがした。

その後、アートセンターへ戻って晩飯をつくりながらボクシングを観戦。世界には色んなボクシング団体があってそれぞれにチャンピオンがいる。

日本のプロ野球でいうとセリーグとパリーグがあるというのに似ているか・・・スケールは全然違うけれど。

そのバンタム級の統一戦。バンタム級はアジアの平均的な体重なので競争率が高い。そんな階級の統一王者だから大したものです。

ちなみに世界的な平均体重はミドル級です。

ボクシングは子どもの頃から大好きだった。一番熱中したのはマイク・タイソンが鮮烈にデビューしたあたり。

タイソンはヘビー級だけどミドル級でマーベラス・マービン・ハグラー、シュガー・レイ・レナード、トーマス・ハーンズなんていう名選手たちがしのぎを削るのを固唾を飲みながら観ていた。

昨晩の結果は井上尚弥選手の判定勝ち。

いままで一度も顔を打たれたことがないことで有名だったけれど、最強王者と呼ばれるノニト・ドネアに途中カットされてはじめて流血した。

ドネアは36歳、最盛期に対戦したら結果はわからなかっただろうけれど、それも運。

試合後は最近飲み過ぎで、腹が減るとお腹が張って痛くなってくるので養生してそこそこで休みました。

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城崎国際アートセンターの前にて。12日からこれにデュ社のメンバー、中島かなこ“Haru"が加わります。
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2019年11月07日

城崎へ

今日は城崎へと移動です。

助っ人の今井さんの車で向かいます。3時間ぐらいかかるとか。

途中、女性陣が羽織る布を買ったりするので5時間は見ましょう。と湯山が言ってたので10時には出発か。

着いたらキッチンを確認して食材の買い出しへ。

今回、炊き出しをするのだけれど中心になる人がいないので心配。都志では俺が中心になってやっていたけれど城崎では、たぶんその余裕がない。

どうなるか。まあいいか。

「炊き出しって安いんですかねえ。」と湯山は難色を示すけれど、同じ釜の飯を食うというのは大切だと思います。古いのか・・・

買い出しに行ったら、金粉ショウのリフトを練習します。男性が女性を持ち上げてぐるぐる回す芸で、首を痛めたり落ちて怪我をする危険な芸です。

けれども、これも金粉ショウの見せ場のひとつで投げ銭獲得には欠かせない。俺も昔はやっていたけれど、体格がいいほうが断然有利なので最近は湯山に任せています。

気合の問題だったりするので、体格差がなかっても「すっ」と上がったりするんだけれど。怪我にだけは注意しよう。

リフトの練習をしたら本番ををやる現場を見ます。現場で練習もして、軽く通し稽古をしよう。

次の日には本番だものな。

心配していた今井さんも1日で見違えるように良くなっていて「ほっ」とひと安心。一人で稽古をしていたのでその効果があらわれてた。

これでからだに金粉を塗って、お化粧をして人に観られてリフトで持ち上げられて拍手されて投げ銭をもらったら、一皮も二皮もむけて別人のように美しく変化していくので楽しみです。

金粉ショウの奥深い不思議な魅力です。

そういえば作家の狩撫麻礼さんが亡くなられたようです。

『ボーダー』は20代の初期に高円寺のボロアパートで毎日のように読み込んでもの凄く影響を受けた。一般常識や既成概念をぶち壊せと時に厳しく時におかしく、こんこんと色んなことを教えてもらった。

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狩撫さんは原作者です。

そして土方巽の存在を詳しく教えてくれた人でもある。

『天使派リョウ』という作品には土方さんやそのお弟子さんの生活が出てくるので、実際に土方さんと関わりがあったのかもしれない。

自分をブサイクだと思い込んでいる女性が、金粉ショウで別人のように美しくなっていく様子も描かれていた。

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“かよ”さんという主人公が土方さんの弟子だったという設定でした。

庭劇団ペニノで戌井君が出演してた『ダークマスター』も狩撫さんの原作だった。

ご冥福をお祈りします。

ペニノといえば、湯山に聞いたのだけど先日の京都の公演はまったくお芝居をやらなかったとか。

「今日は儀式をやります。」主宰のタニノ君が最初にそう宣言して、そこから徹頭徹尾、儀式に徹した。いつか演劇的になってくるのかと思っていたら最後までやり切ったらしい。

面白いことを考える。そしてそれを本当にやってしまう度胸もかっこいい。

“KYOTO EXPERIMENT”での公演だったから実験をしたのか。

小説でもなく映像でもなく舞台の上でしか起こり得ないこと。井上ひさしさん言うところの“舞台の機知”。

そして舞台なんてなんでもあり。既成概念をぶち壊して、常識を軽々と超えていくのです。

やるなあ。刺激を受けます。

俺も・・・いや俺は俺。刺激は受けつつ頑張って頑張らないのです。

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まずは森下スタジオでやってから京都でやったのか。格好いいチラシ。センスがいいのだな。
posted by Mukai Kumotaro & Duex Shrine at 08:05| ブログ?

2019年11月06日

稽古といい出会い

昨日は、午前中はゆっくりとして午後から稽古。

ちょっとのんびりとしすぎたか。助っ人の今井さんですが、このままだと最初は苦戦するかもしれない。金粉ショウは、踊りの良し悪しがそのまま投げ銭へと直結するのです。

今日は終日稽古して、とにかく群舞の振り付けを覚えなければ。

ソロは幾らでもごまかしがきくが、群舞だけは間違えると目立つし観てても「あー」となって開きかけていた財布の口が閉まってしまう。

身体把握能力というか「いま自分のからだがどうなっているのか?」が最初はわかりずらい。自分も最初の頃は振り付けのポーズのかたちが違うのがわからなかった。

これは単なるテクニックなので、練習して慣れればできること。稽古あるのみです。

稽古前にコンビニにゴミを捨てようと玄関を出たら「こんにちは。」とどこからか声が聞こえて来た。

ずーっとすれ違いで挨拶できていなかった、お隣の旅館に新しく入ってきた若いご夫婦の旦那さんだった。

大きな旅館が都志の家の隣にあって、おかみさんが亡くなられて空き家になっていたのを新しい人が借りてリフォームしているのは知っていた。

けれどこちらも東京やドイツや松本や城崎と行ったり来たりしているので、挨拶できずにすれ違いになっていた。

旅館を借りられたのは“きたがわ”さんといって、歳の頃は30歳と40歳のあいだぐらいなのかな。とっても人のいい感じで気が合いそうな人で良かった。

先日、母の傘寿のお祝いの時に奥さまとは挨拶して「年内の開業を目指しています。」と仰ってたので真っ先に泊まろうと思っていた。

奥さまもとってもチャーミングな素敵な人だった。

きたがわさんと話していたら舞踏のこともご存知で、国立生まれだそう。若い頃から旅が好きで働いたお金で世界を旅してその頃から宿屋をやりたいと思っていたとか。

どこで宿屋をやるかと考えた時に、まったく知り合いのいないところでやりたいとこの都志へと来たとか。不思議な縁です。

五色町都志のことがとっても気に入っているご様子で「地域の活性化にも貢献できたらいいと思ってます。」と仰ってて感激、がっちりと握手をします。

同感です。こちらも舞踏を通して都志の活性化のために何かできたらいいなあ。と思っています。

住吉堂さんも息子さんに世代交代して店も新しくなったし、近所の上原鳥肉店の若女将さんもとっても感じがいいし皆んなで都志を盛り上げていけたらいいなあ。

「旅館の中を見ますか?」と誘われたので拝見させてもらいます。もともと立派な旅館で住吉堂さんのお母さまはここで結婚式を挙げられたとか。

新しい木の匂いと畳の匂いに出迎えられて、風情があって素敵すぎる玄関から広い廊下を通って大広間を拝見。もともとのつくりがいいのだな、雰囲気がよくてびっくり。

一階は大広間で色々な用途につかえそう。二階が宿泊する部屋になっていて今風のベッドの部屋と畳の和室とでこれまた素敵だった。若い人に人気が出そう。「はやく泊まりたい。」

合宿をするときは一階の大広間を借り切って、皆んなで雑魚寝をすれば10人ぐらいは泊まれそう。広いキッチンがあったのでそこで自炊をさせてもらって。

いい出会いでした。

さて明日城崎へと移動。城崎入りしてからもスタジオを借りて練習をしよう。現場へ行って状況をみてその場でなんとなく通して。

明後日、本番の前もギリギリまで練習をしてさて第一回目どうか?

「本番に勝る稽古なし。」と言われるようにお客さんの前で何でもいいからやり切ってしまえば、自信にもつながる。

金粉ショウは古巣大駱駝艦では新人の登竜門、まずは入って間もない頃に金粉ショウをやって踊りの度胸をつけるのです。

実際にお客さんの前で踊ってその場でお金を頂く。だいたい最初は百円です。今井さんもいまは、そんなもんでしょう。

本番を一回、二回と重ねるごとに踊りの質も上がって、頂ける報酬も上がっていくのです。

1,000円もらえるように頑張ろう。

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火吹きは投げ銭アップの大きな要素。
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