2019年09月06日

さて、ドイツ・鉄割ツアー終わりましたが練馬・六本木・川崎・足立・狛江・山形・まつもとにて仕事と用事があるので10月までは東京事務所におります。

淡路島、洲本市五色町都志のデュ社本拠地のことが気になりますが、仕方がない。

三ヶ月以上留守にします。雑草がどうなっているか心配です。家は人が住まないと老朽化していくのでこれも心配です。

しかし仕事や用事があれば世界中どこへでも移動する、旅芸人やノマドみたいなものなのでどうしても留守にすることは多いのです。

そして7月からほとんど休みなく活動していたので風邪をひきました。

けれども風邪はからだの調子を整えてくれる大切な症状なので、薬など飲まずにただ様子を眺めます。

からだの様子を眺めつつ、養生しつつ色んな仕事や雑事をこなします。

昨日はまつもとのワークショップの内容を考えたり戌井君の影響ではないですが、youtubeを観て刺激を受けたりしました。

チャイルディッシュ・ガンビーノの"This is America"のあとに流れたThe Weekndの"False Alarm"の再生回数をみてびっくり。

スピード感あふれる映像。

1億4千万回再生って。とか思っていたらもっと再生回数の多い映像が出てきた。

脱力感がいまを感じさせる映像。

511,070,162回、約5億回再生だと。

Billie Eilish、17歳・・・知らなかった。世界中で流行っているのだな。

ひと昔前だったら、テレビのチャンネルの中でしか映像の選択肢がなかった。あとはビデオをレンタルして個人視聴したり、映画館へ観に行ったり。

アンテナの鋭敏なディレクターが選んだ映像を観て刺激を受けたり、雑誌で情報収集したりしていた。

いまはインターネットを使って個人で情報を選びとってつかみ取って、観ることができるのです。

アンテナにひっかかってきた世界レベルで流行っている映像や面白い映像を、自分で取捨選択して観ることができるのです。

時代は変化している。

youtubeで映画もフルで観れたり、amazon primeで色んな映像や映画やドラマも観れてしまうのでビデオレンタル屋さんが軒並みつぶれています。

時代はどんどん変化していく。

変化を楽しんでまるでネットサーフィンのように時代の波に身をまかせて、嫌になったらその海から上がって関係なく生きていけばいいのです。

そんな自由自在な選択肢があるいま。

その中からどんな情報を選び取るか。それも才能とセンスだったりするのでしょう。

再生回数64億回・・・"Luis Fonsi" from プエルトリコ。再生回数世界最多。もしかして、若者の求める答えがここにあったりして。
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2019年09月05日

我々とは誰か

中国のあるところに日本人の銅像があるそうです。

中国人はそこに行って何をするかというと、銅像に唾を吐きかけるのだそうです。憎しみの発露としての銅像。

完全なる、常識の違いです。

銅像イコールいいものという常識をくつがえす行為。凄まじい。

そこまで人に憎まれることをしてしまった過去の大日本帝国人。

韓国で反日というとき、いまの日本ではないそうです。

大日本帝国の“日”なのだそうです。しかし日本国内では誰もそのことを知らない。

単なる、常識の違い。

昔の日本人がやったことに対して怒っているのです。それを知らずにむきになって怒る現代日本人たちがいる。

無知からくる感情のズレ。

けれども祖先がやったことだからという言い逃れは出来ません。祖先の過ちを謝って、同じ過ちを繰り返さないということが肝要です。

そのためには教育が大切ですが、祖先の名誉のために事実を歪めようとする人がいるので常に見張らないといけません。

嘘をつこうとするのです。嘘も信じてしまえば事実になるので恐ろしいです。

祖先といえば、韓国は日本の祖先です。お祖父さんお祖母さんです。

中国はそのまた祖先です。アラビアはもっと前の日本人の祖先であり、一番の大祖先はアフリカです。

これは事実です。

人類はアフリカから始まったのであり、いま生きている人間はすべてアフリカの人たちとつながっているという常識。

そしていま生きている人々はすべてがどこかでつながっているという不思議。

『人類みな兄弟』というのは、色褪せたスローガンではなくて本当のことなのです。血が繋がった兄弟で殺し合いをする人類といういきもの。

しかし兄弟喧嘩が一番タチが悪いのか。ユダヤ教とキリスト教とイスラム教の紛争は兄弟喧嘩だもんな。

これは旧約聖書の時代から変わっていない。

そういう部分では、進歩も進化もしない愚か過ぎる人類なのです。

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「我々は何処から来たのか、我々は何者か、我々はどこへ行くのか」ポール・ゴーギャン 1897年 永遠なる人類の大テーマを描き終えて、ゴーギャンは自殺を決意。しかし未遂に終わった。
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2019年09月04日

8月ジャーナリズム?

「原爆を心から神に感謝する。」〜ポール・ファッセル(アメリカ・文化文学史家)

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フランス政府によって1970年7月3日に行われた「リコルヌ」914ktの水素爆弾実験。photo by Google.

科学と技術が突如としてそれまでは想像も出来なかった次元に飛躍していた。

原爆の破壊性があまりにも畏怖すべきものだったので、多くの日本人は始めそれを痛ましい負け戦そのものと同じくほとんど自然災害であるかのようにみなした。

すぐに怒りが霧散した。

原爆が戦争の愚かしさを象徴するようになるにつれ、さきの戦争そのものが日本人の愚かしさと受けとめられるようになった。

「思わず空を見上げたとき、気球のようなものがふわりと落ちてくるのを屋根越しに認めた。

次の瞬間、稲妻のような白い光、或は大量のマグネシウムを一時に燃やしたような閃光を感じ、

体中に強烈な灼熱感を覚えた。同時にもの凄い地響きを聞いた。」

1955年、ネバダ砂漠での実験映像。

アインシュタインが研究に取り組んだのは、純粋に知識そのものを探求する気持ちとそして宇宙創造に対する宗教心にも似た畏敬の念を抱いたからだった。

それにもかかわらずアインシュタインは研究の結果、地球上に創造されたものすべてを絶滅させるような破壊の手段、兵器の開発につながる理論的な発見をしたのだった。

核爆発の際に放出されるエネルギーに関する法則

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1955年、ネバダ砂漠。photo by Google.

死体の格好は千差万別だが、共通している一点は、うつ伏せの姿が多すぎることである。

ただ一つの例外は、仰向けになって両足を引きつけ膝を立てて、手を斜めに伸ばしている男女であった。

身に一糸もまとわず黒こげの死体となって、一升瓶に二杯ほどもあろうかと思われる脱糞を二人とも尻の下に敷いていた。

右手の堤防下の草むらに無数の死体が転がっていた。川のなかにも、次から次に流れていた。

「たぶん原爆によって世界は良くなったんだ。」〜スミソニアン博物館館長

火焔が街をひと舐めにしたことがわかる。

上半身だけ白骨になったもの、うつ伏せになって膝から下が白骨になったもの、両足だけが白骨になったものなど、千差万別の死体が散乱し、異様な臭気を発していた。

「いまシリアに原爆を二、三発落とせば、戦争は終わると思うが、それについて被曝した君たちはどう思うかね?」

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2013年@シリア。photo by Google.

原爆をある都市に投下する、という決心を他の都市の人間たちがおこなうということは、まさに異常だ。

科学者たちに爆発後の地獄への想像力が欠けていたはずはあるまい。

「キノコ雲といいますが、あれは煙ではないのです。

火柱なんです。

巨大な火柱なんです。何もかもを焼き尽くすおおきなおおきな火柱なのですよ。」

「核廃絶は遅かれ早かれ、必ず達成される。問題はそれが核戦争の後か先かということだけだ。」〜ティルマン・ラフ(核兵器廃絶国際キャンペーン創設者)

ちちをかえせ ははをかえせ としよりをかえせ こどもをかえせ わたしをかえせ

わたしにつながる にんげんをかえせ

にんげんの にんげんのよのあるかぎり

くずれぬへいわを へいわをかえせ

1961年10月30日、史上最大の水爆であるソ連のツァーリ・ボンバ核実験映像。威力は広島型原子爆弾の3300倍であった。

引用『ヒロシマ・ノート』大江健三郎 岩波新書、『黒い雨』井伏鱒二 新潮文庫、『千の太陽より明るく』ロベルト・ユンク著 菊盛英夫訳 文藝春秋新社、図録『原爆の絵』広島平和記念資料館編 岩波書店、『ヒロシマを世界に』広島平和記念資料館編、『夏の花』原民喜 集英社文庫、『原爆詩集』峠三吉 平和文庫 日本ブックエース発行、『忘却のしかた記憶のしかた』
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2019年09月03日

リバーブ

昨日は、トラックの荷物を烏山の六階の部屋へと持って上がり、そのあとは恒例の焼肉大会でした。

“大昌園”というとっても美味しい韓国焼肉店で「ご馳走さまでした。」

さて鉄割終わりましたが、しばらくは後遺症というか演目のことがあたまの中を巡り、歌や音楽があたまの中で鳴り続けて余韻にひたります。

一番あたまの中でループしているのは『スレスレドライバー』という演目で歌われていた“スレイブドライバー”。

オリジナルは、ボブマーリー&ザ・ウェイラーズの曲です。

ボブマーリー&ザ・ウェイラーズは最初は“ウェイラーズ”というかっこいいコーラスグループでした。

イギリスへ渡り“キャッチ&ファイアー”という大名盤をリリースしたあとにアイランドレコードがボブマーリーをスターにして売り出そうとした。

これにピーター・トッシュとバニー・ウェイラーが反発して脱退、惜しくも解散してしまいました。

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『スレスレドライバー』より。「これから踊るぞ。」という時に照明を消されて悲しかった。photo by Manabu Numata.

あとは『犬、リス VS 富田林組』の最初にかかる“土方さんの声”

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リスが土方さんの声に合わせて踊った後、

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富田林組の皆さんがやって来ます。photo by Manabu Numata.

そして、山内と湯山が出ていた演目『これが日本』で戌井君が歌っていた「にゃにゃにゃーにゃーにゃ、にゃーにゃーにゃ、ゴーゴーウェイ」

もとは、“This is America”という曲です。

グラミー賞の最優秀楽曲賞、最優秀レコード賞、最優秀短編ミュージックビデオ賞など数々の賞を受賞しています。

アメリカのラッパー“チャイルディッシュ・ガンビーノ”の楽曲でミュージックビデオは日系アメリカ人“ヒロ・ムライ”が監督している。

内容が銃乱射事件やアフリカ系アメリカ人に対する人種差別、自動車の問題などいまアメリカ国家で大問題になっていることを映像化していて世界に衝撃を与えたとか。

しかし日本国内では全くといっていいほど紹介されていない。不思議です。

わたくしも恥ずかしながら、鉄割本番まで知らなかった。

戌井君は仕事柄、面白いことを常に探していてアンテナがビンビンなので知っていたんだな。

主題が結構難しいことなので練習でも力を入れてつくっていました。けれどそこは鉄割、笑いへと転化してオリジナルとは一線を画していました。

アメリカが銃ならば、日本では刃物に置き換えて。けれどそれが現実で川崎の事件を彷彿とさせていました。

アンテナは常に磨いていないと錆びついて面白いことがひっかかって来なくなります。

学生のワークショップでは真面目に授業を受けるとかではなくて、アンテナを研ぎ澄まして面白いこと、先鋭的なことを探し求める方が表現者としてどれほど大切かを説いています。

そうして色んなことを自分なりに取り込んで、消化して昇華させていくのです。

確かに衝撃的ではあるけれど、限りなく美しいミュージックビデオ。
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2019年09月02日

おわりました

鉄割アルバトロスケット ザ・スズナリ公演『うぬ』終了しました。

今回、お客さんは1000人来たのかな。白黒のコピーみたいなチラシしか作っていないし、宣伝もあまりやっていないのに連日超満員でした。

ご来場くださったお客さま「ありがとうございました。」

戌井君のネームバリューです。

売れるというのは素晴らしいことです。あと一人、二人誰か売れればもっと動員が増えてギャラも増えると思うので楽しみです。

既に有名な東陽片岡さんや湯浅学さんもいますが、テレビにバンバン出るような人があらわれればもっと動員が増えると思います。

役者さんにとってテレビや映画にバンバン出るのは夢でしょうが、それだけに競争率は凄まじく高いので至難のわざです。それも縁や運でしょうが。

そういえば座長の戌井昭人氏が大河ドラマ『いだてん』にもうすぐ出演するそうです。端役だと言ってましたが、観てみないとわからない。

わたくしも昔、大河は出たことがあります。もちろんその他大勢です。

さて今回、ドイツ・ブルーリンコンテンポラリー合宿のため鉄割練習への参加が遅れたので、セリフが少なかったですが出番は多かったので大変でしたが、楽しませてもらいました。

「鉄割は特別なんです。あれはコントの羅列なんです。」

カリスマアングラ俳優の飯田孝男さんが仰るように、約5分ぐらいの演目がズラーっと並んでいてそれぞれ終わると暗転になって演者が入れ替わります。

短いものだと1分とかで暗転になります。そのたびに出はけがあるので一回ずつ気持ちをリセットしなければならないので慣れないと結構、戸惑います。

通常だと一度舞台上に出たら、そのまま出たままになるので緊張するのは一度で済みますが、鉄割だと何回もドキドキします。

昨日だと14演目に出ていたので、14回緊張するのです。セリフが多かったら、間違えたらどうしようともっとドキドキします。

別に死ぬわけじゃあるまいし、間違えたっていいのですが。

しかし通常のお芝居だったら間違えたらいけないので辛いなあ。こんなことを仕事にしている人はたいへんな心臓をお持ちです。

「緊張をしない役者は大成しない。」という言葉もあるぐらいで、有名な方の出番前の伝説も沢山あります。

大竹しのぶさんのように「待っててね。もうすぐ楽しませてあげるから。」と袖でワクワクしているという天才もいらっしゃいますが。

来年8月11日からのザ・スズナリ公演がもう決まっているようなので、淡路島での合宿の時期を考えないといけない。

そのあとか、前か。

湯山とも相談して考えます。

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今回はトリではなかった『馬鹿舞伎』。戌井君の適当でいい加減な馬鹿伴奏演奏が素晴らしいのです。
photo by Manabu Numata.
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2019年09月01日

遊び遊び

一昨日は、新月でした。

新月のあいだは、新しいことを始めるのにいい時。

ということで今月のNew moon timeは、ちょうど本番中だったので新しいことを試みました。

奥村君にもらった老眼鏡を“スレスレドライバー”という演目の時にかけました。

この眼鏡というのは、あなどれなくて“かけるかかけないか”で印象が違ってきます。本番初日の前に座長が最後まで探していたのも眼鏡でした。

もうひとつの重要な変身アイテムは、かつらです。鉄割はそのかつらを付け替えるのも楽しみの一つ。

今回は、かつら三つを駆使してあれこれと付け替えて変身して遊んでいます。

さて、昨日は湯山の親友・光太郎の誕生日だったので「おめでとう!」と朝まで飲んで一睡もせずの本番二回だったので、疲れ果てました。

へとへとになりながらも、めちゃめちゃ楽しんで「お疲れさまでした。」

昨日が一番面白い瞬間がつくれたと思います。全体でも昨日がよかったのではないかな。

よく寝て体調万全だからと、いいパフォーマンスができるかというと関係なかったりします。

関係ないどころか毎日飲みにいって遊んでいる方が「なるほど。」ということを聞けたり「そうか。」と閃いたりすることがあるのです。

売れている役者さんであればあるほど遊んでいたりするのです。からだを壊して早死にしやすいのは事実かもしれませんが。

わたくしも、若い頃のように朝まで飲むのは昨日の一回だけです。

そして今日は千秋楽。

あと一日で終わってしまうのか、淋しい。しかし楽しい時は早く過ぎていってしまうのです。

ラスト一回、最後まで楽しみ尽くすぞい。

その昔、原宿のリトルモア地下のギャラリーで一ヶ月間、鉄割公演をやったことがあったけれど楽しかったなあ。

「寝たり起きたり歯を磨いたり食事をしたりするように、お芝居をやりたい。」戌井君がいうような理想的な毎日を送っていました。

また、やりたい。

そのためには皆んなでもっと売れないと・・・

しかし頑張って頑張らないのだ。

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Illustlation by Reiko Tada.
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2019年08月31日

さあーさー

今日で8月が終わり、8月ジャーナリズムも終わります。

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1961年、南太平洋での米国水爆実験。巨大火の玉が拡散を開始。photo by Google.

人間がある限り、最もやってはいけないことのひとつが核兵器の実戦使用です。

決して忘れてはならないのです。

人がおなじ人間の上に太陽ふたつ分の熱を造り、何万人もの人間を一瞬で焼き殺す。

その後の全てを焼き尽くす火の海で何万人を焼き殺す。

その上、放射線による被曝によって細胞レベルで人間を破壊してじわじわと殺し、わずかに生き残った人々から生まれた子どもも・・・

ここまで徹底して人を殺す為の悪魔のような兵器を、誰がこの世に生み出したのか?

その出発点ともいうべき数式を導きだした人物は、平和主義者で博愛主義者であったかもしれない。

その兵器をヒロシマに落としたパイロットは、熱心なクリスチャンで飛行機には母の名前を付けていた。

これは多分、客観的にみれば誰が悪いとか誰に責任があるとかいう単純なことではないのです。

科学というものを生み出してしまった人類の、人が生きている限りの人間の原罪、そして人間の存在矛盾にまで行き着くのだと思います。

人は度し難く愚かで馬鹿であるがそういう自分もその人間のひとりであり、そう思う一方で人というのはなんと可愛く素晴らしいのだと思ったりもします。

一方で「ノーモア ヒロシマ ノーモア ナガサキ」そして「ノーモア ウォー」と続かざるをえないのですが衝撃と畏怖という人類の歴史、戦争の歴史=人間の歴史であったりするのでやはりここにも人間存在の問題が出てきます。

終末時計というものがあるのだそうです。

アインシュタン等が提唱して作られたもので核兵器保有とその実用の危機にあわせてうごいていて、いまその時計は人類滅亡の時間、夜12時の2分前で止まっています。

原爆被害者の子孫として、一人のものを創る人間として、この世にいま生きる人間として、やはりこのこととは無縁ではいられないのだと思います。

たとえそれが微力で無力だとしても、手を変え品を代え切り口を変えアプローチの仕方をかえながら一生取り組んで行くのだと思っています。

さて、今日は鉄割本番三日目です。

核兵器の問題はいっとき忘れて、あらゆることを笑い飛ばして、遊び尽くします。

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鉄割アルバトロスケット
ザ・スズナリ公演『うぬ』

皆様ありがとうございます! お忙しいところ恐れ入ります! 色々な言い方でお伝えします!

この度の公演、今からのご予約が【可能】なのは、この1回です!

8/31土曜日19:30

どうぞご検討ください! 宜しくお願いいたします!(東陽片岡さんのツィッターより。)
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2019年08月30日

放り投げ出す

鉄割アルバトロスケット、ザ・スズナリ公演『うぬ』

開幕しました。

初日らしい、緊張感に満ちたいい公演でしたがこちら今回、あまりセリフがないのでほとんど緊張しませんでした。

お芝居で緊張するのは、やはりセリフを間違えたらどうしようという怖れからでしょう。生だから取り返しが効かないのです。

二次元のバーチャルのようにリセットボタンがあれば便利ですが、現実にはそんなものはありゃしません。

人生即興、ピンチはチャンスだ。とばかりに間違えたらそこへと突っ込んでいくと新たなドアが開いたりします。

だからこそ、舞台は面白いのです。

そんで、鉄割は言い間違えとか失敗、大歓迎なのでそんなことも面白みにして突き進みます。

昨日は、らくだかんの後輩・小田直哉と平野大樹が観に来てくれました。財布事情が苦しいだろうから割引してあげました。

直哉は、湯山が抜けた後に同じようなポジションについたとかで、活躍しています。大樹は、演劇界の東大“文学座”から舞踏界の東大“大駱駝艦”に入ったというエリートです。

終わったあとに、近くの四文屋で乾杯。

最近、麿さんが演劇のワークショップをやってるらしく興味深くその話を聞きました。

師匠は、故郷奈良で高校生の時に演劇部をつくって部長をやっていたという演劇青年で、上京後は漫画『ガラスの仮面』の月影千草のモデルといわれる山本安英さんの“ぶどうの会”でお芝居を勉強していました。

ぶどうの会をやめたあとに、唐さんと運命的な出会いを果たしてアングラ界のスターになったのでした。

独特の発声法や演劇論を持っているので、ワークショップでどんなことをやっているのか興味津々、直哉から聞き出します。

麿さんからは、らくだにいる頃に発声法を教えてもらいました。セリフの喋り方は、兄弟子・村松卓矢に指導しているのを端から見ながら盗みました。

師匠は、大駱駝艦の舞台上はもちろん面白いのですが、お芝居の舞台の方が活き活きとしてるように感じます。そしてセリフを喋っているのが面白くて「根っからの役者だなあ。」しみじみと思ったりします。

直哉が言い出しっぺで、麿さんが演劇ワークショップを始めたらしく「直哉、でかした。」

舞踏は、お芝居的な要素も多分に持っているからです。

「舞台にからだを投げ出すように、言葉も投げ出せ。」

麿さんが言っていたのをよく覚えています。

さて、今日は鉄割二日目です。

言葉とからだを思い切って、舞台上に放り投げ出していきたいと思います。

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唐十郎が“特権的肉体”と名付けた状況時代の麿赤兒。鉄割は特権的肉体とも言うべき変なからだを持ったお方ばかりです。
西村多美子写真集『実存 1968-1969状況劇場』より。
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2019年08月29日

はじまるぞーい

さあ、ザ・スズナリ劇場入りしました。

「世界で一番好きな劇場。」by わかぎえふ

スズナリは、風情があって情緒があってとっても素敵な劇場です。今回もお世話になります。

「よろしくお願いします。」

鉄割アルバトロスケットの本拠地は下町、根津の『宮永会館』です。

ですが、宮永を借りるのが難しかったり収容人数の問題などありまして、スズナリ劇場に出張公演しております。

昨日は、朝から舞台を仕込みまして、飾り付けをしたり小道具をつくったり衣裳を選んだりしました。

夜は練習をしましたが、何のための舞台稽古なのかはっきりしないまま進みましてそれもまた鉄割らしい。と思ったり。

衣裳をはぎのみどりさんに依頼していまして、豪華な衣裳をつくってもらったりします。

ひと公演ごとに衣裳をつくってもらうのですが、その公演でしかつかわなかったりしてその後、衣裳は他の演目へと流用したりします。

そのめちゃめちゃな流用の仕方もらしいなあ。と思います。みどりさん的には残念かもしれませんが、衣裳というのは買取みたいなところもあるので仕方がありません。

俺はつくってもらった衣裳は自己管理していますが。

いっぽうごみみたいな衣裳もあったりして、その落差やギャップも鉄割らしい。

ごみみたいな衣裳の中にトップブランドの服もあったりして驚きます。ゴルチエやポール・スミスなんてのも混じっていてしかし、それも他の衣裳と同様に扱われます。

むかし、小林成男“しげちゃん”が細川たかしさんに借りたというめちゃめちゃ高い衣裳を着ていたことがあって、そんなことがあるのも鉄割らしい。

「幼稚と至上、華麗と簡素、精緻と単純、すべて相反するものが楽々とまじりあい、とけあい、ゆるしあって飛翔しつつ定着されている。」by 開高健

これは、小説『夜と陽炎』の中で開高さんが感動を文章化したものですが、鉄割を表現するのにもぴったりと合っているなあ。と思います。

さあ、そして今日はいよいよ開幕です。

初日だからとか力が入らないように、リラックスしつつ全力で駆け抜けるのです。

鉄割アルバトロスケット
ザ・スズナリ公演『うぬ』

皆様ありがとうございます!お忙しいところ恐れ入ります! 色々な言い方でお伝えします!

この度の公演「うぬ」今からのご予約が【可能】なのは、この三回です!

8/29木曜日19:30
8/30金曜日19:30
8/31土曜日19:30

どうぞご検討ください! 宜しくお願いいたします!
(東陽片岡さんのツイッターより)

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「皆さま、お待ちしております。」湯浅さんと出会って出演する契機になった松本のイベントより。photo by Instazu.
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2019年08月28日

瞠目

昨日は、練習の前に戌井君の六階の部屋へ行って衣裳をピックアップ。

リスの役が多いので、その衣裳を探します・・・52歳のおっさんがリスの役って。

でもそれでいいのです。良い加減で適当でいいのです。そういえば今回、眼を見張る瞬間が結構あります。

戌井君の突然、気が狂ったみたいになるのは毎日ですが、東陽さんが最近いいのです。

前は「大丈夫かいな。」とか心配になったりしてましたが、今回友人の湯浅さんが出演するので気持ちが乗っているようです。

そう今回、音楽評論家の湯浅学さんが出演します。

けれどずーっと練習をお休みしてて大丈夫かいな。大丈夫なのです。

そんなことは御構いなしに鉄割は、役者も音楽家も舞踏家も統合失調症、漫画家、音楽評論家もぐるぐると巻き込んでこれでいいのだ。

あとは古澤君がいいのです。前から面白い人ですが今回、だんだんスパークしています。

南辻君は自然な笑顔で場を和ませます。裸の大将、山内とガリガリ俳優、中島朋人の玉川大学ブラザーズはすでに大物の貫禄で要所、要所を締めてくれます。

田村一行の同級生、田山雅楽子“うーちゃん”は少年役をやらせるととってもキュートです。美人さんですが中性的な雰囲気があるのです。

犬じるしのよだれミュージシャン・村上陽一は渋いブルーズとかっこいいギターを聞かせてくれます。チャーミングな浮浪者にも変身します「わん」

精子が一般成人男性の100倍いるという噂の踊る弾痕・渡部真一は、いつも通りの大声とパフォーマンスで他を圧倒します。

もちろん、令和の喜劇俳優・看板、奥村勲も健在です。ですが、いつものように練習ではまったく本気を出さないので存在感は雑談でだけです。

しかし、ひとたび本番になると突然トップスピードに入るので気が抜けません。奥村君の豹変を見ると本番がはじまったなあ。という感じがするのです。

松原東洋と湯山大一郎と向雲太郎と舞踏人口が多いですが、踊るというようなことはあまりしません。リスだったりミニクティだったりオカマだったりします。

そんなメンバーで今日は劇場入り。

いつもより仕込みの日数が少ないのでたいへんだぞ。人がたくさん集まることを願います。

はじまったら、俺と戌井君とミサをさんだけだったことがあったもんなあ。なぜかNHKのかまのさんがいて手伝ってもらったっけ。

でも、そんなことも鉄割らしいのです。

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真ん中で子どもを抱いているのが、玉川大学芸術学科演劇専攻の一期生、戌井祐一さん。ちなみに子どもは戌井君。
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2019年08月27日

歯あー

痛んで抜けそうだった歯を朝イチで抜歯しました。

奥から二番目の歯です。

一番奥の歯が大切なのか。とにかく奥歯は大事なので心配です。

たった一本の奥歯を失っただけで、からだのバランスが崩れて「がたがたっ」と老け込んだり病気になったりするからです。

奥歯を噛み締められないから力も出なくなったりして。

もうすでに抜けそうで、浮いてきていると伝えたら「からだが異物として外へ出そうとしているのかもしれません。」

この2年ぐらい、だましだまし付き合ってきたけれど残念です。

これからこんなことが死ぬまで続くのか。残っている右側の奥歯たちも風前の灯なのです。左の奥歯も動揺レベルが赤信号なのです。

「ちょっとチクッとしますね。」と大嫌いな痛い痛い麻酔を何本も何本も打って、そして一瞬で抜歯。

見せてもらったら立派な歯だった。もったいない。けど仕方がない。

そのあと掃除してもらいます。

掃除している頃からどんどん痛み出して、手で押さえていたら「麻酔が切れてきましたか?」追加されたらたまらないので、慌てて首を振ります。

病院を出たあたりから猛烈に痛み出して、痛くて痛くてふらふらになります。

「痛いよー、痛いよー。」

こころの中で叫びながら自転車を漕ぎますが力が全く出ない。途中で栄養ドリンクを飲んだら少し力が出て頑張ります。

這う這うのていでやっとこさ家へ帰って、急いで胃にスープを流し込んで処方された痛み止めと抗生物質を飲んですぐに横になります。

うとうとしてイヤラシイ夢を見たりしながら、目が覚めたら痛くなくなってた。

けれどこれは痛み止めが切れたらまた痛くなりそうだぞ。

「はあ・・・」

明日、劇場入りで明後日、本番だから心配です。抜歯の時期を誤ったか・・・

しかしやってしまったことは仕方がない。

養生しつつ楽しみ尽くします。

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「要りますか?」と聞かれたのでもらってきた奥歯。少し前まで自分のからだの一部だったのに不思議。
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2019年08月26日

オーバーキル

今年は8月のほとんどを日本の外で過ごしたので、原爆のことを感じることがほぼなかったです。

帰ってきてからもまったく感じないのは偶然か。

1945年8月9日、レスリー・グローヴス将軍の命令通り2発目の原子爆弾が長崎に連続投下された。

長崎へ投下された“ファットマン”は、広島へ投下された“リトルボーイ”よりも威力は強大であった。

にもかかわらず被害が広島よりも少なかったのは、当時の長崎上空が曇っていて本来の投下目標だった市街地から外れたからだった。

2発目の原爆実戦投下成功。そこからグローヴスの計画では、17都市への連続実戦投下が予定されていた。

原爆の3発目を用意していたグローヴスがなぜそこまで連続投下にこだわったのか。

なんと、当時のアメリカ男には「爆弾は落とせば落とすほどカッコイイ。」という常識があったのだという。

自分のカッコつけのために、子どもや女性への無警告無差別での原子爆弾実戦投下を平気で実行できる男。

「申し訳ないが地上の人々に心を向けることはなかった。」戦略爆撃機B29“エノラゲイ”搭乗員 レイ・ギャラガーのように罪の意識を隠しつつ任務を遂行する人もいた。

この無謀な命令を止められるのは、もはや大統領だけだった。

「こんな破壊行為をした責任は大統領の私にある。」そうトルーマンは言っている。

「日本の女性や子どもたちへの慈悲の思いは私にもある。人々を皆殺しにしてしまったことが無念だ。」

1945年8月10日、これ以上の原爆投下を中止するとトルーマンは全閣僚に伝えた。

「新たに10万人、特に子どもたちを殺すのは考えただけで恐ろしい。」と当時の国務長官ウォレスは日記に書いている。

この原爆実戦投下の責任の所在はいまだにアメリカの中で曖昧です。トルーマンは許可はしていないといい、グローヴスはトルーマンが許可したという。

しかし色々な文献やドキュメンタリーを観た結果、どうやらグローヴスがルーズベルトから原爆開発計画を引き継いだ主導者でありトルーマンを影で操る黒幕なのだとわかってくるのでした。

トルーマンはその後、無差別無警告での戦略核兵器の実戦投下を正当化していく。

「日本人を殺すためではなくて、アメリカ兵を救うために仕方なく日本に原爆を落とした。」という絵図である。

この時“命を救うために原爆をつかった”というストーリーが出来、“原爆投下=正しい”という公式が生まれた。

そして結果が出た。

トルーマンが残り15発の原爆実戦投下中止命令を出した、その5日後に昭和天皇が敗けを認めたのだった。

あまりにも大き過ぎる犠牲を払い、あまりにも遅すぎる敗北宣言だった。

日本降伏のニュースにアメリカ国内には大歓声が響き渡り、国民は大喜びをした。

トルーマンも大喜び、グローヴスとガッチリと握手。

エロス“生”への欲望とタナトス“死”への欲望という人間矛盾。こと核開発においてはタナトスが勝利をしたのだと言わざるを得ない。

14万人を一気に殺す方法は思いついても、自分一人の命を救うことも出来ない人類・・・

いま世界中には、およそ13,880発の核弾頭があると言われています。(長崎大学核兵器廃絶研究センター2019年6月1日現在)

地球上の生物すべてを複数回殺しうるという「オーバーキル」状態は現在でも変わっていない。

そして核兵器開発競争は、まだまだ続いているのです。

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報道写真家 ジョー・オダネル撮影『焼き場に立つ少年』(1945年長崎の爆心地にて)眠るように亡くなっている妹を背負い立つ少年。犠牲になるのはいつも子どもたちなのです。
photo by Google.

参照:『原爆投下知られざる作戦を追う』NHK 2019年1月6日 長崎大学核兵器廃絶研究センターweb site.
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2019年08月25日

一緒に飛ぶ

昨日は歯が腫れて痛むので鉄割の練習をお休みしました。

旅の疲れが溜まっているのでたぶんそのせいです。劇場入りしてからがたいへんなので良い判断だったか。

鉄割は練習が面白いので休みたくなかったのですが。

練習のほうが面白いとも言えるかもしれません。

各役者さんへの演技指導というか振付というか、座長の戌井君独特の演出が見ていると面白いのです。だいたい戌井君がやってみせる見本のほうが面白いのですが。

それを越えていかないとつまらないのですが、いかんせん超サラブレッドの天才がやることなので容易にはついていけなかったりします。

それがまたとても興味深いのです。

本番よりも練習のほうが面白い役者さんもいたりして、それもまた鉄割らしいのです。

鉄割には牛島ミサヲさんという演出がいるけれど、一般常識的な演出家ではないです。はたから見てるとプロデューサー的な立場だったり、舞台監督的だったり。

舞台の美術の飾り付けデザインはミサヲさんで、本番を客観的に見ているのは彼なのでそういう意味では間違いなく演出ですが、いなかったりするので面白い。

独特の価値観を持つ集団なので、一般常識など捨ててふにゃふにゃ頭の自由自在でいいのです。

そういうスタッフワークの常識を守らないところから、舞台上の破天荒な面白さが生まれるところもあるのだと思ったり。

だいたい商業演劇とかそれを目指す舞台が堅苦しくてつまらくなってしまいがちなのは、スタッフが常識的で普通の人たちだったりするからです。

スタッフがプロに徹すればするほど、舞台上は安心して遊ぶことが出来るのは舞台の常ですがそれも遊びを至上の使命とする世界。

スタッフも遊び心に富んだ人たちでないとつまらないのです。サラリーマンじゃあるまいし一般常識なんて必要ない。

鉄割はただふざけているように見えて、めちゃくちゃ先鋭的なことをしていたり。

けれどもそれを笑いで包んでいるので、小難しくて下らない前衛の糞真面目みたいな部分も茶化してしまっていたりします。

自分より高いところを飛んでいる人たちと一緒に遊んで自分も高度を上げていくのです。

そうして一緒に売れていくのです。

いまは戌井君一人が売れてますが、もう一人二人、欲を言えば二、三人、役者で売れれば良いなあ。

さて昨日は前の日に飲みすぎたところもあったので、反省を込めて久しぶりに大好きなお酒も抜きました。

ちなみに痛む奥歯は火曜日に抜歯します。

どうなるのか、不安。

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鉄割アルバトロスケット主宰:戌井昭人 >>ASLAND所属
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2019年08月24日

速報

昨日は、鉄割の座長・戌井昭人君が若い頃に住んで青春を過ごした千歳烏山の六階の部屋で飲んで、久しぶりに泊めてもらいました。

本田劇場グループ総帥の本田さんに頂いたという、高級ウィスキーを皆んなで頂いてご馳走さまでした。

あっという間に空になりました。

六階の部屋には、この20年間に数限りなく泊めてもらっています。思い出も数知れず。

まだまだ無名だった頃から、芥川賞候補作家になったいまも変わらない面白い部屋です。

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本棚をパチリ。いま住んでいる新居に大切な本は持っていっているようです。

本棚に見たこともない本やマンガや写真集が沢山並んでいて、いつ行っても刺激的で興味が尽きません。

いまは、湯山大一郎が泊めてもらっています。湯山はいまだに時差ボケが治らないようで本を夜通し読んでました。

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パチリ。まだまだ沢山本棚には本が残っています。

さて鉄割本番まで、あと一週間を切りました。

いつも通りの馬鹿馬鹿しい演目が沢山並んでおりますが、馬鹿さがよりパワーアップしているように感じるのはわたくしだけなのか。

戌井君の日本の話芸の博学に裏打ちされた通好みの演目ももちろん混じっています。

鉄割アルバトロスケット

ザ・スズナリ公演『うぬ』

これから御予約の皆様。最終日以外でご検討宜しくお願いいたします。

ご参考の為に、御予約状況です。

8/29木曜日19:30→絶妙。
8/30金曜日19:30→余裕あります。
8/31土曜日14:30→残りわずか!
8/31土曜日19:30→余裕あります。
9/1日曜日14:30→ご予約分完売!

ということです。何卒よろしくお願い申し上げます。(東洋片岡さんのホームページより8月26日16:40更新)

残暑を笑い飛ばしてしまいましょうざんしょ。

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本日の日めくりカレンダーより。
posted by Mukai Kumotaro & Duex Shrine at 12:23| ブログ?

2019年08月23日

うぬ

鉄割と出会ったのは1998年、年末の元大駱駝艦の板橋稽古場でした。

暗ーい感じの若者たちで、実は皆んな人見知りだった。一人で大声出して笑ってる男がいて完全に座長だと思った。けど違ってて可笑しかった。

そのあと、なんだか気が合って意気投合、飲んで騒いで。

それから約20年、今年も鉄割の公演がありまして、本番まであと一週間を切りました。

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「日本にしかおこりえない日本人特有の感覚でできるものがおもしろい。」by 長島有里枝(写真家)

「キレのよさとキレのわるさのコントラストが絶妙だッ!!」 by 魚喃キリコ(漫画家)

「いや〜、やばいよ、死ぬほど笑って、神を見た。」by 畠山美由紀(シンガー)

「こいつらキースのギター。骨盤ガタガタになるぜ。」by 室矢憲治”ムロケン”(ソウルフルビート詩人)

「鉄割はブレーキのない自転車に乗って下り坂でもこぎ続ける、目の前に急カーブ。あ。そのまま突っ込んだ。」by 勝井祐二(ROVO,渋さ知らズ)

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「人生につまらないときの特効薬です。」by 中村水絵(FOIL編集)

「世の中には良い非常識と悪い非常識があり、鉄割は大変良い非常識だと思う。」by 柴田元幸(翻訳家・大学教授)

「眠たいあなたに捧げる鉄割アルバトロスケットというお薬。」by 草刈朋子(Scum編集・発行人)

「パワーとかエネルギーじゃなくて、力をもらった気がしてスキップした。」by 矢崎仁司(映画監督)

「無慈悲を喰らいつぶす無意味な阿呆共。」by 鈴木法然(円洞寺従職)

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「オアシスロケットは僕にとってオフビートロックンロールコメディーだ。」by ロバート・ハリス(J-wave Personality,作家)

「サードギアで飛び出した見切り発車って感じ。」by 田中五郎(カーレーサー)

「エンパイアステートメントビルヂングからボンボンゴリラを投げている感じ。」by イルミン・チューカイ(放浪しながら飴売り)

「おっと、どっこい。まだこういうの、生きとったんやなあ。ほんと。

“バカ”をできる度胸と、“阿呆”をできるおおらかさ。いやあ、センスがないと不愉快だけの世界。

こいつら、そんなギリギリの綱渡りを真底楽しんでやがる。」by 松井良彦(映画監督)

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鉄割アルバトロスケット
ザ・スズナリ公演『うぬ』

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地球はとっても青いから、遠回りも近道もなくただ、ぐるぐるまわっているだけなので、時はバタバタと過ぎていきます

わたくしどもは、馬鹿の手口で、アレやソレやを探りつつ変な寄り合い場でどんちゃん騒ぎをやっております

勢いついたら、アホウドリに乗っかって、宇宙に飛びだします

空っぽの宇宙じゃ、ロケットなんて鉄屑よ 熱いうちに叩きまくってちょうだい

盗んだ木魚を叩きながら、無駄な人生をズドンズドン


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All photo by Manabu Numata.
posted by Mukai Kumotaro & Duex Shrine at 08:48| ブログ?

2019年08月22日

play ball

今日は、夏の全国高校野球の決勝です。

毎年、記していますが“敗れた学校が校歌を歌う”という永六輔さんのアイデアを実行すれば良いのになあ。と強く思います。

負けたチームが校歌を歌うとどうなるかと言うと、参加全校の校歌が歌われるのです。

例えば今日は、敗れた準優勝チームがまずは校歌を歌い、最後の最後に優勝したチームが校歌を歌うのです。

感動するぞー。

勝つたびに歌ういまのルールだと感動もどんどん薄れる。観客も毎度毎度、聞かされて覚えたくないのに覚えてしまいます。「おーおー、PLー、PLー、とわの学園、とわの学園ー。」

子どもの頃に何回も聞かされて覚えてしまっています。

しかし、校歌の宣伝のために闘っているわけではないでしょうに、馬鹿みたい。

朝から晩まで青春を野球に捧げて、真剣に一生懸命に練習して頑張っているのです。自校の利益や名誉も大切だと思いますが、本気で子どものことを考えてあげて欲しいものです。

クラブ活動の延長である高校野球。教育を第一に置いて勝ち負けも大事だけれどそれ以上に大切なことがあるのだと知って欲しいです。

勝つということは敗者の犠牲のうえに立っているのだ。ということを敗者の校歌を聞きながら学ぶのです。

誰がどう考えても良いことなのに導入されない。もったいないです。

ずーっと続いているいままでの慣例を破ったり、決まり切った常識を疑うのは勇気がいるし手間がかかります。

頭の固い、いま高校野球を仕切っているハゲのおじさんやおじいさんたちには無理かもしれませんが。

いつか実現して欲しい。

さてベースボールは、歴史が古いこともあり懐の深い差別が少ないスポーツだと思います。

アウトやセーフ、ストライクにボールとそれぞれにゼスチャーが決まっているのは、耳の聞こえない選手が大リーグにいたからだそうです。

耳の聞こえない選手が一緒にプレイできる環境がすでに整っている。素晴らしいなあ。

若い頃に見た片腕のアボット投手も格好がよかった。

投げた後に脇に挟んでいたグラブを器用にはめて、守備をしていたのをいまだに鮮明に覚えています。

差別をしてパラリンピックとか名付けて分けるのではなくて、一緒に遊ぶ。耳の聞こえない人も腕のない人も一緒にプレイする。

それでいいのだと思います。

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「自分が障がい者だとは思ったことはない。子どもの時、自分に野球を教えようとして庭に連れ出した父こそ勇気のある人間だ。」by ジム・アボット。photo by Google.
posted by Mukai Kumotaro & Duex Shrine at 11:02| ブログ?

2019年08月21日

国?

さて、今回のドイツ・ブルーリンコンテンポラリーダンス合宿ですが、世界中からありとあらゆる国の人が集まっていました。

南アフリカからも来ていました。湯山が「南アの人とはじめて会ったかもしれないです。」言うてましたが確かに。

ジプシーの女の子も一人いました。国を持たない人たち、ジプシーもアウシュビッツで虐殺されています。

そんな国際色豊かな合宿でしたが、日本に帰ってくるとオリンピック前で国を越えて人が集まっていると言ってもそれほどではないなあ。と思います。

ブラジルやアメリカのように、もっとぐちゃぐちゃに混ざれば面白いのになあ。

今回、ヨーロッパを旅して“EU・ヨーロッパ連合”という考え方はとっても素敵だ。と感じました。

国を越えて共同する、運命共同体になる。ほんとうは、国なんかなくなればいいのに。と心から思いますが。

それはさておき。

「日本に帰って来た。」と一番、実感したのは成田で蝉の声を聞いたときでした。

そうして日本の夏・8月といえば、やはり戦争のことを考えます。

「唯一の被爆国民という言い方は事実とかけ離れており、原爆の本質を紛らわせるものである。」by 児玉克哉 2001年8月4日朝日新聞

原爆投下時に留学生や捕虜、強制労働者になっていた在外被爆者は東南アジアや韓国、中国や北米、ブラジルなど日系アメリカ人を合わせて約5000人だと言われています。

有名な話ですが、一番最後まで荼毘に付されることもなく路傍に打ち捨てられていた死体はそんな人々のものでした。

死体にまで差別をする日本人という生きもの。

核兵器による攻撃は、何もかも国も性別も老若男女もまったくありとあらゆる生きものを無差別に殺戮するというのが特質のひとつです。

ヒロシマとナガサキのあの瞬間、まったく聞こえなくなったであろう蝉たちの声、声。

「ぼくの名前はリトルボーイ。」

「ぼくが目覚めた時、半径500メートルのありとあらゆる生きものが死んでしまったんだ。弟の名前はファットマン。ぼくに比べたらだいぶん太っていたからだよ。」

眠っていた、あと15発の名前を持たない原子爆弾たち。

3発目を嬉々として準備していた、レスリー・グローブス将軍だったがトルーマン大統領は作戦の中止を議会へと提出、受理される。

そうして出る結果、日本国の降伏。

6000万人以上、一説には8000万人とも言われる死者を出した世界中の国々での殺し合い。

国に認められた正当なる外交手段“戦争”。

愚かすぎる、人類の戦争“第二次世界大戦”はようやく終わったのでした。

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ジプシーの女の子“ポーリーン”。評判が良くなくて途中でいなくなったけれどそんなに悪い子には思えなかった。
photo: schloss bröllin e.V. / Peter van Heesen

参照:Wikipedia. 2001.8/4 朝日新聞文化『原爆被害に国境はない』2019.1/6『原爆投下知られざる作戦を追う』NHK
posted by Mukai Kumotaro & Duex Shrine at 07:03| ブログ?

2019年08月20日

余韻の続き

日本に帰って来ました。

まだまだドイツ・ブルーリン合宿の余韻が続いているので、ピーターの素敵な写真で振り返ってみます。

毎日、美味しいご飯を作ってくれた左:“KASIA"と右:“NICOLE”。「ジンクエ。」ニコルはシャトーの主人。

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ちなみに正朔さんは、ニコルがタイプだと言ってました。

台湾か中国かどちらだったか・・・。“ステラ”。日本語が上手で最後に少し話しました。朝まで飲んだようで見送ってくれた。「謝謝。」

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良い名前。

フェリックス・チームのアシスタントを務めていた“マルゲリータ”。台湾人だったか香港だったか・・・。

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パフォーマンスしている全裸の彼女をデルタが凝視していたので妨害。成功・・・たぶん。

とても日本人とは思えないパッションとエモーションをお持ちの竹之内淳志さん。このイベントには第一回から参加しているとかで並々ならぬ気迫を感じた。

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現在はイタリアを拠点に活躍中。イタリアは踊りで食えるようです。

即興バトルでのジョナサンと雲太郎。ジョナサンはすぐにちんこを出します。

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そして、スペイン人舞踏家なのです。

大駱駝艦の先輩でいまはオーストラリアで活躍中の“ゆみうみうまれ”土屋さん。即興バトルで目隠しして暴れてました。面白かった。

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左:音楽監督ヒロコさんと右:土屋さん。麿さんにも遠慮しない兵庫県伊丹市生まれのチャキチャキ娘です。相変わらず元気だった。

唯一の日本人合宿生“カナコ”。アイルランド在住。デュ社に入りたいということなので、11月城崎から合流します。

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目隠しをしている土屋さんとかなこ。旦那さんの仕事の関係でアイルランドにいるとか。

うちのグループ・アシスタントを務めてくれた“メリッサ”。ピナ・バウシュ似の美人さんです。

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いつもリュックを背負って忙しく働いていた。「お疲れさまでした。」

こちらは“イヴォンヌ”。お国は何処だったっけ。朝まで飲んで見送ってくれた。

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目が強い。

“ザック”。カナダ人だけどベルリンで活動をしている。確かな才能を感じた。

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まだ26歳だったか。これからです。「また会おう。」

“バルバラ”。いつもサングラスにくわえタバコで「皆んなで一緒に何かやるとか大っ嫌いだ。」と吐き捨てる不良ですが、なんと学校の先生だそうです。from オーストリア。

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子どもと遊ぶのがとっても上手でした。さすが。

“ジャジー”。若さ爆発するニューヨーク娘。真面目と不良が良い塩梅で混在していた。

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「日本にはいないタイップすわ。」by Daiichiro Yuyama.

ペアを組んだメキシコ人講師、マエストロ“ローラ・リンス”。とってもお茶目なダンサーでした。

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ベルリン中央駅で素敵な旦那さまと待ち合わせてバカンスへと向かいました。「アディオス!」

右:グレゴールと左:デルタ。グレゴールは毎晩、最後まで湯山と飲んでました。喧嘩したりして仲良くなったようです。

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デルタとグレゴールはらくだの大先輩・故田村哲郎さんのお弟子さんです。「田村と雲太郎は似ている。」by グレゴール。

今回呼んで頂いたヨーロッパ舞踏界のゴッドマザー、吉岡由美子さん。たいへんお世話になりました。

黒柳徹子さんと市原悦子さんをプラスしたような、とってもパワフルで魅力的な60歳。だったか・・・

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踊り始めると何をするかわからない、破天荒さに度肝を抜かれます。

そして、舞踏家集団“デュ社”副代表・湯山大一郎。

通訳にダンスマスターにと大活躍して帰国、今日から鉄割アルバトロスケットに合流。

練習中と本番中、戌井君が青春時代を過ごした実家の5階に居候です。

「よろしくお願いします。」

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All photo: schloss bröllin e.V. / Peter van Heesen
posted by Mukai Kumotaro & Duex Shrine at 16:21| ブログ?

2019年08月19日

余韻

昨日はグランドフィナーレの後にやっていたフェリックス・ルカのインスタレーションに参加。

今回一番面白いことをやっていたのは、たぶんフェリックスだと思います。

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“フェリックス・ルカ”。デルタ・ライの盟友。身長が190センチぐらいあってフェリックス自身が格好いいのです。

踊りではなくて、肉体の展示ともいうべき美術館の展示のようなパフォーマンス。

最初のデモンストレーションでこの合宿のコンセプトをおちょくるようなことをやって笑いを誘っていました。

そこからワークショップも一貫して観る見られるということに拘っていました。

まるでコンセプトアートのようなプレゼンテーション。ルールは簡単、白いテープの範囲の中でうごく。他にもあったのかな。

知りたい。

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ダンサーの周りを自由に観客が歩いて観て回る。

どこまでもクレバーで洒落ていたのです。そして大人っぽい。

物語とかではない、からだの展示。室伏鴻言うところの「始まりも終わりもないダンス。」

今回の一番の刺激的な出会いでした。

「日本に是非呼びたい。」とフェリックスに言ったら「高いぞ。」とにやりとしてました。

60歳のとんがりコレオグラファー、世界にはまだまだ面白い人がたくさんいるのです。

そして、昨日はほぼ朝まで飲んでいたので機内では爆睡しました。

気づいたら成田でした。

途中、ベルリンで乗り換えを間違えたりしたけれど概ね順調な帰宅の旅でした。

一度、田無に帰って千歳烏山のお稽古場へ。「やっぱり鉄割は面白いなあ。」とにんまり。

もう台本もほとんど上がっていて、音響のチャーさんも来ていて仕上がりが早いぞ。

さあ、東京はドイツに比べると蒸し暑いけれどこれから鉄割本番まで、頑張らずに頑張るぞ。

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こちら我々のプレゼンテーション。王道の大駱駝艦的世界。photo by peter van Heesen.
posted by Mukai Kumotaro & Duex Shrine at 22:03| ブログ?

2019年08月18日

よし

昨日は、稽古中にチームメンバー“マルティーナ”のお母さんが危篤だという報せが届いて皆、黙り込んでしまいました。

どう言えばいいのかわからないので、ただそっと手を触れて慰めます。

「踊りには祈りという側面があるので、思いが届くように踊りましょう。」そう励まして稽古終了。ショウイングに備えます。

二日目は昨日問題だったオープニングもうまくいき、全体ものって踊れたと思います。

終演後は打ち上げのような感じで盛り上がり踊りまくりました。こちら、朝7時に出発なので無理せずに少し寝ました。

朝まで飲んだ方々も沢山いて、湯山もその一人。セザ、ザック、ジャジー、イボンヌ、ステラ、ジョアンナ等が見送ってくれました。

「楽しかったなあ。さらばブルーリン。またね。」

さあ、ドイツ・ブルーリンでの合宿を無事に終え、ショウイングも好評のうちに終え帰国です。

スタッフの女性に車で駅まで送ってもらい「エフカリスト。」

今回、ポーランド語とギリシャ語で「ありがとう。」を覚えました。

「See you again necessarily.」

そこから電車で空港を目指します。乗り換えもうまくいきチェックイン。のはずが反対の電車に乗ってしまい、迷子中。

とにかく空港まで行けて、機内で大人しくしていれば成田に到着の予定です。そこから鉄割へと直行、カットインで練習がはじまります。

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“マルティナ”ラテンの血を感じる。photo by peter van Heesen.
posted by Mukai Kumotaro & Duex Shrine at 19:41| ブログ?