2020年12月31日

よいおとしを

今年も終わろうとしています。

ほんとうに激動の一年でした・・・

2020年の正月はひさしぶりに東京にてすごした。

10何年ぶりの東京での年越し、新年はなかなか賑やかでいいものだった。見よう見まねでおせちを作って、正月三が日は朝から風呂に入って朝から酒を飲んで寝て、起きてまた飲んで呑気にすごした。

都志へと帰って年賀状を受けとって川西へと寄り両親に新年のご挨拶、トンボ帰りで東京に戻って小学校でワークショップ。

楽しかったなあ。

1月終わりごろになって中国は武漢にてなんだかSFみたいなことが起こって、宇宙服みたいな格好をしたひとたちがテレビに映っていた。

ですが、まだまだ対岸の火事。日本での感染者はいなかった。

2月『舞踏という何か』発刊記念で踊ったときも、まだ東京はなんともなかった。けれども徐々に武漢からの観光客が日本中にウィルスをばらまきはじめて、騒ぎがひろがる。

3月に富山オーバルホールで公演があるので川西へと寄ってそこから、舞踏家集団デュ社副代表、京都在住の湯山大一郎と合流して、大阪に住んでいるデュ社音楽担当の築山建一郎と合流して富山を目指すつもりだった。

ところがすでに雲行きが怪しくなっていて父親にも「あんまりウロウロせんほうがええんとちゃうか。」と忠告されて移動を自粛。

あれよあれよというまに大騒ぎになって、安倍首相による全国一律での一斉休校。それから緊急事態宣言なんてのが出て万事休す。

3月の『舞踏?』の公演が延期になり、4月上野での金粉ショウが中止になり、6月八丈島でのダンストラック本番も延期、8月鉄割アルバトロスケット、ザ・スズナリ公演が中止になり都志での夏合宿、発表会も自粛。

夏になってようやく落ち着いてきて、オペラシアターこんにゃく座の稽古がはじまり振付で参加。

9月、六本木俳優座劇場にての公演は無事におこなわれた。無事におこなわれたけれど観客席はひとつ飛ばしなんていう異常な状態で開幕。いっぽう公共交通機関はずーっと満員でへんなの。

来年も騒動はおさまりそうにない気配をひしひしと感じる。

感じるがワクチンに人類の期待がかかります。いまのところ死者も出ていなくてどうやら順調なようで良かった。

来年は自粛や萎縮をせずに暮らしたい。そのためには騒がず気をつけつつ、いまのこの瞬間を大切に生きる。ひとのことはどうでもいいから自分自身に集中する。

それがいちばん・・・

今年もなんとか年を越せそうです。ありがたい。感謝の気持ちしかありません。そうして「新しい年がどうか平和でありますように。」

そう祈るばかりなのです。

みなさまもどうか、良いお年をお過ごしください。

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『妻の年賀状を模写』
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2020年12月30日

どこまでも飛んでいけ

昨日は待ちにまった戌井家訪問。

戌井昭人氏、ご子息の顔を見てきました。

最寄りの駅にて夜勤明けの奥村勲氏と待ち合わせ。

彼はケア階級エッセンシャルワーカーとして話題になっているゴミ処理業にたずさわっています。

毎日毎晩、ひと様の出した大量のゴミをせっせと燃やしてくれている。ゴミには盆も正月もありません、大晦日も夜勤だとか。ありがとうございます。

たいへんに危険な仕事で、なにかあったときには助け合わないといけないので二人組でうごくとか。

その二人組の上司がとても嫌な男だったようで傍目にもしんどそうだった。

そんな奥村君の姿を見ていると「良いひとと歩くと祭り、悪いひとと歩くときは修行」最後の瞽女で人間国宝、小林ハルさんのことばを思い出すのです。

さて、待ち合わせの駅から歩くこと数分。

引っ越しのとき以来の日当たりのいい素敵な二階建てが見えてきます。

インターホンを鳴らすと戌井君が息子ちゃんを抱っこして登場、人見知りがはじまったらしく両親以外が家に入ると不機嫌になるようなので、まずは近くの公園へ。

なんとなく慣れたら家へと戻って「お邪魔します。」

なんと戌井君がサバカレーを作ってくれていて、昨日からなにも食べてないという奥村君が喜びます。ご飯ではなくてトルティーヤで、まるでアフリカで食べてるような塩梅。

こちら朝飯をしっかりと食べてきたと伝えたら「じゃあビールでも飲みますか」と見たこともない缶のビールを出してくれて気分はもう正月。

気分はもう正月ですが、今日の主役は息子ちゃん。

さっそく抱っこさせてもらいます。もう首も座って寝返りもうつのでしっかりしていて、しきりに立ち上がろうとしていた。

そのあとは力一杯に泣いてもりもりとミルクを飲んでゲップして、奥村君と遊んでるなあ。と思っていたらいつのまにか就寝。

これからどうなるのか?楽しみです。お父さんのような作家になるのか、まずいスープのモデルのおじいさんのような自由人になるのか。

はたまた、ひいおじいさんのように文学座代表になるのか。奥さまの愛可さんのおじいさんも役者さんだというので、やはりそっち方面に進むのかな。

二階に上がってかわいい寝顔を見たらさあ、本格的に飲むぞ。

サンフランシスコで買ったという日本ではなかなか手に入らない、メキシコの珍しいお酒『メスカル』を頂きます。

塩をコップのふちにつけ、レモンを入れてメキシコ式で飲むと格別に旨い。

旨いうまいと飲んで、昨日から仕込んでいたというスパイスから作った本格サバカレーも頂いて楽しんでいたらすっかり夕方。

いつのまにか戌井君の家をあとにして、気づいたら電車の中で寝ていた。

ご機嫌なほろ酔い状態で帰宅したのでありました。

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今年の10月と12月に出版された本『壺の中にはなにもない』と『さのよいよい』をお土産に頂いた。
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2020年12月29日

なきそうとぼうよみ

安倍元首相の弁明を拝見。

結果的に国会で嘘をつくことになってしまったことを謝っていました。

なにがそんなに問題なのか?

補填するのがなぜそんなに問題なのか?自分で補填したのだから問題ないのではないのか?補填を税金でしたから問題なのか・・・新聞を読んでもよくわからない。

謝ったあとに各党の代表が次々と質問。

自民党と公明党は、一見厳しいことを言っているけれど、お仲間だから常識的な質問に終始してつまらなかった。

いっぽう立憲民主党の辻元議員の舌鋒が非常に的確で切れ味鋭く厳しくて、このままでは安倍さん、追い詰められて泣き出してしまうのではないかと心配をした。

さすがは学生のときにピースボートを考えだしたかた、理路整然として説得力が半端なかった。

いまは立憲民主党の副代表だというので、もしも立憲が与党になっなら副総理になるのか。

あのひとがリーダーだったらいいなあ。

蓮舫さんはすこし怖すぎる感じ。福島さんも母性があって良いなあ。と思うけれど、社民党が風前の灯火なのでもったいない。

切れものの野党の女性が集まって、おんなのためのおんなによる『女性の党』をつくったらおもしろいのではないのかと思う。

それはさておき、誰ひとりとして安倍さんの言うことを信じてない様子で、そこまで信じてもらえないのを不思議に感じたが、いままでのおこないのせいなのか。

虚為の答弁を118回繰り返したと騒いでいるが、本当に知らなくてそう信じていたのだとしたらあたりまえのことではないのか。

聞いていないから知らないと言い、知らないのだから隠しようもない。みんなが「知らないことなどあり得ない」と言うが、本当のところは本人にしかわからない。

安倍さんの答弁の態度、糾弾されている姿を見たけれど嘘をついているようには見えなかった。厳しいことを言われて嘘だと言われて、本当に困惑しているように感じてすこし同情。

そして、一生懸命に自分のことばで返答をしていて好感を持った。

参議院で1時間、謝罪し弁明したあと、衆議院でも1時間、謝罪して弁明をしたそうです。

たいへんだ。

これで二階さんと自民党は桜を見る会の問題は幕が引けたと考えている。けれども謎は深まるばかりで、国民が納得したとは到底思えない。

偶然なのか狙いなのか同じ日に、いろんなことの謝罪と弁明をした菅首相。

相変わらずの下を見ながらの棒読みで、たまに三白眼でカメラをちらっと見るだけ。

なんだか安倍さんのほうに懐かしさを感じ、誠意と人間らしさを感じたのでした。

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『ガースーさん』
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2020年12月28日

死刑と冤罪

2020年12月6日、元死刑囚免田栄さんが95歳で亡くなられました。

1948年、12月30日という年の瀬に熊本県人吉町で祈祷師一家4人が殺傷されているのが発見された。

1949年1月14日、免田さんが窃盗容疑で逮捕される。

2日後の16日、一家4人殺傷事件の容疑者として再逮捕され、刑事に拷問をうけ深夜に自供。4月14日、第3回公判で否認に転じる。

1952年、27歳のときに死刑が確定したが、そのあとも無実を訴えつづけ裁判で闘いつづけた。

1982年11月5日、免田さんが57歳のときに検察が2度目の死刑を求刑。

翌年の7月15日、福岡高裁がアリバイを認めて日本の裁判史上はじめて、死刑囚に無罪判決が言い渡された。28日に検察が控訴を断念、無罪が確定。

34年6ヶ月ぶりに釈放されたのでした。

2020年12月22日には、元死刑囚の袴田巌さんの裁判やり直しが決定。

証拠捏造の疑いがあるそうです。

1966年6月、静岡県清水市のみそ製造会社の専務宅が全焼、焼け跡から4人の他殺体が発見された。

同年8月、住込みの従業員だった袴田さんを警察が逮捕。

袴田さんは逮捕されるまえはプロボクサーだった。闘い方はたこ八郎さんとおなじ、打たせて倒すファイタータイプ。寺山修司は何度か試合を見ていて、袴田さんが逮捕されて驚いたという。

寺山は「警察にボクサー崩れという偏見があり、差別がおこなわれたのではないか。」と疑問を強くし支援活動にも加わった。

当時の取り調べは1日12時間、最長で17時間にも及び、拷問のような取り調べにより袴田さんは罪を認めてしまう。

証拠のシャツやズボンなどが見つかったのは、事件発生からなんと1年2ヶ月もたってからという不自然さだったが1980年に死刑が確定。

それからも牢獄にて無実を訴えつづけた。

2014年に地裁でやっと再審開始の決定がされて死刑と拘置の停止を命じ、48年ぶりに釈放された。

袴田さんはもう84歳、人生の大半を殺人犯というぬれぎぬを着せられて送ったのです。

亡くなった免田さんは「いまだに冤罪がなくならない。裁くひとにほんとうの真実はわからない。」と後半生は死刑廃止を訴えた。

死刑か・・・

死刑もひとを殺すということでは、殺人だけど廃止したらどうなるのか。

世界の先進国では、死刑廃止が叫ばれじっさいに廃止されている。

いっぽうで凶悪犯罪はなくならなくて、被害者の家族であることを想像すると許せない気持ちは容易に想像できる。

むずかしい人類創世からの問題なのです。

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『罪をはかる』

参照:2020年12月6日、24日 毎日新聞 | 2020年12月24日、25日 東京新聞
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2020年12月27日

わいろとにわとりの飼育方法

元農林水産大臣で元自民党議員の吉川さんが贈収賄の疑いで家宅捜索をうけました。

鶏卵生産会社大手で業界2位のアキタフーズ代表から現金1800万円を受け取ったとか。

なぜ賄賂をもらって、なにを便宜したのかがだんだんとわかってきています・・・

2018年、国際獣疫事務局が『アニマルウェルフェア・どうぶつ福祉』の観点で示した基準案には“止まり木“や“巣箱“の設置が義務化されていて、非人道的なケージ飼育に否定的な内容だった。

この案が固まれば、日本の養鶏業者は鶏舎を見直さなければならない可能性があったのだそうです。

鶏舎を見直さなければならなくなると、お金がかかってしまう。それが嫌だった同業者からお願いされてアキタフーズの代表は、お金を吉川大臣に渡して案が実現しないように依頼。

大臣の尽力により国際的に施設の見直しは任意となる案に修正となった。

いま日本の養鶏場は『バタリーケージ』と呼ばれる狭いカゴのなかに、にわとりを閉じ込めて飼育する方法が全体の90%を超える。

にわとりをたまごを産むための機械のように考えて、まるで工場のように並べ、不健康さを薬漬けでカバーし利益を生み出しているのです。

身うごきもできないようなところに閉じ込められて、糞まみれになりながらただただ、たまごを産むためだけに生きそして死んでいく。

そんなにわとりたちが産んだたまごで莫大な利益を得ているひとたち。

アキタフーズのコマーシャルにX-ジャパンのYOSHIKIが出演し、立派すぎる豪華な自社ビルはそうやって建てられ、1800万円というお金もそこから生み出された。

でもまだ利益が足りない。「もっと儲けたい。もっと欲しい、もっと。」

「たかがどうぶつに福祉だって?にわとりのことなんかよりも自分たちの利益だろう。にわとりの生活環境?はあ?ふざけるな。そんなものどうだっていい。そのたまごを食べるひとたちのことを考えたことはないんですか?知らねえ、そんなことより金だよ、金、金もってこい」・・・

いっぽう平飼いといってにわとりを放し飼いにして育てているほんのひと握り、たった1%の良心ある鶏卵業者さんたちがいる。うちで頂いているたまごは、そんな平飼いたまごです。

じつは市販のケージたまごと値段はそんなに変わらなくて、200円高いぐらい。そうやって考えると、たまごを選びとる消費者の責任もあるのだろうなあ。

そんなふうにも感じるのでした。

口に入るものはからだをつくってくれるもの。

暗いケージのなかで自由を奪われ閉じ込められてうみ出されるたまごと、太陽のもとで自由にのびのびとうみ出されるたまご。

どちらがからだにいいかは、火を見るよりもあきらかなのです。

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『平飼いたまご』ケージだろうが平飼いだろうが、たまごに罪はない。

参照:2020年12月26日 東京新聞 | 2021年1月1日 朝日新聞
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2020年12月26日

雑踏のシンイチ

シンイチは河のほとりをなおも歩く。

あたりはどんよりとうす暗く煙っていて不気味でさびしい。

いまが朝なのか昼なのか夜なのか、まったくわからない。

歩いていると、ひとがだんだんと増えてきた。みんなぼろぼろの格好をしておなじ方向へと進んでいく。ほとんどのものは血で薄汚れた包帯をしている。片足で松葉杖のもの、腕のないもの、内臓がはみ出てそれを引きずっているものまでいる。

シンイチはひといきれのなかを歩きつづける。しんどいのに足はうごく。どこへいくというのか。いけるとこなどあるのか。

ぶつかるひとぶつかるひと、みんなどこへいくというのか。

巨大なたてものが遠くに見えてきた。そこへとつづく道には電飾が色とりどりに輝き、屋台が両側に並んでいる。ひとがさらに増えてきて賑やかになってくる。

なんなんだろうか、ここは。シンイチはもの珍しそうにキョロキョロとあたりを見回しながら、雑踏をのろのろと歩いていく。

屋台には見たこともないようなものがところ狭しと並んでいる。けれどもすべてのものが黒焦げだ。ひとつの屋台に黒焦げのみかんの缶詰が置いてあった。

ヨーコの好物じゃ。そう思って缶詰を手に取る。あんた目が高いな。軍服を着た鋭い目つきをした店のおやじが話しかけてきた。

それはヒバクカンヅメじゃ。欲しいのなら1万ポコ、払え。

モノの名前もそうだが、聞いたこともないことばにシンイチの手は止まる。なにも持っていない彼は缶詰をしずかに置く。

なんだ、買わないのか?あきらかに不満そうな店のおやじの視線から逃れるように顔を伏せると、シンイチはあいまいにうなずきながら店のまえを離れた。

ポコというのはなんだろう。

さらに歩いていくと巨大なテントの前にぼろぼろのひとたちが大勢で並んでいる列があった。ひとの波に押し流されるようにシンイチもその列へと並ぶ。

肌が透きとおるほど白い真っ赤な顔をした鼻の高い男たちが、そのぼろぼろのひとたちを銃で追い立てている。ひとびとは次々とテントのなかへと入っていく。

テントの入り口がだんだんと近づいてきた。

なかからは大きな音楽や悲鳴が断続的に聞こえてくる。恐怖にかられて列から離れようとしたが銃で押し戻される。

あきらめてシンイチは真っ暗な入り口のなかへと足を踏み入れた。

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『河のほとり』
posted by Mukai Kumotaro & Duex Shrine at 12:21| 小説のようなもの

2020年12月25日

すえひろがり

昨日の東京の感染者数が888人だったそうです。

「すえひろがりやん。」と妻が口にしていて、なるほどいい数字。

パチンコならばビンゴ、玉がたくさん出るので大喜びです。

深刻な顔をしたキャスターがニュースを読み上げていたが、このさいお笑い芸人の『スエヒロガリず』がニュースを読み上げれば、世のなかもう少し明るくなるのではないのか。と思った。

「今日の東京の感染者数がわかりましたぞ」

「お、何人じゃ」

「888人という、おめでたい人数じゃ」

「いよー、これはおめでたい、ぽんぽん」・・・

感染者数ではなくて死者の数を紹介しなくてはならない。ニュースとは本来そういうものでしょう。

あいかわらず、感染者差別なんていう信じられない愚かなことも起こっているとか。しかし、そのうち感染していないひとのほうがマイノリティになるのです。

いまに見ていろ。

いつかは誰でも感染する。誰であろうと差別しないウィルスちゃん。じぶんもそろそろ、また抗体検査を受けてみようかな。

「あれ、感染してますね。どうやら無症状だったようです。」そうして感染済みバッジをもらって胸につけておく。

もうマスクなんていう鬱陶しくて、面倒なものをつけなくてもいいのです。

はやくそうなりたい。

テレビではあいかわらず大袈裟に騒いでいます。ワイドショーと呼ばれる番組がとくにひどいです。毎度おなじみの専門家があらわれて危機を煽り、毎度おなじみのコメンテーターが深刻な訳知り顔で同調する。

そのいっぽうでコマーシャルになると、何事もなかったかのように消費を求めてくる。

あのひとたちにはたんなる飯の種、番組が終われば「お疲れさまでしたー」正義感を満たされて、充実して帰るのでしょうが、何十万、何百万というひとがあの番組をみて、影響をうけて差別や誹謗中傷にはしる。

そんなワイドショーを観ていると、どうやらパチンコ業界や夜の街へのスケープゴートが、いまは飲食業への攻撃へと変わりつつあるようです。

たいへんだなあ、これから稼ぎどきだというのに。

デリバリーへとシフトチェンジするといっても人手不足だし、バイクや装備も用意しなければならない。チラシを配って周知しないといけないし、そう簡単にはいかないでしょう。

またつぶれてしまうお店がたくさん出そうです。はあ、嫌な渡世だねえ。新聞をみても嘘や汚職の話ばかりでうんざり。

ええい、悪いことを考えるな。

悪いこととおなじぐらい、良いことも起こっているのだ。

良いことを探せ、えーと良いこと、良いこと・・・

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『包装紙を模写』
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2020年12月24日

dream

ホテルから稽古へ向かっている。

新作をつくるのだが、とくになにも決まっていない。

村松卓矢と歩いている。しかしノートも音も持ってきてない。「でもまあいいか」と思う。話しながら内容を決めよう。

一行と松ちゃんもいるのでこころ強い。けれども途中の商店街で「やはりノートぐらいは持ってきたほうが良かったか」と反省して急いで取りに帰ります。

ホテルへ帰ったがマンションのようになっていておかしいな。階段をどんどん登っていくのだけれど、見覚えのあるところがいつまでたっても見つからないので焦る。

時間がどんどん経過してもったいないし、みんなに申しわけない。

村松に電話するか・・・迷いながらも探しつづける。たしか7階だったのでカギをみたら3階で、慌てて階段を降りていく。歯医者かなにかで、ひとが大勢並んでいるところを無理やりに通してもらう。

「もう時間がないかもしれない」と思っていたら、だんだん目が覚めてきて良かった。

稽古前にやることが決まってないというのは、嫌なもの。それが許されるような状況だったら楽なのですが。

その場で即興的につくっていく・・・『ぴちがい裁判』のときも、そんな柔軟な姿勢でやれればもっとおもしろくなったのにと思うことがある。

稽古がはじまるまえに台本は完全にできていないとだめだと思い込んで、決めつけていた。

再演のときはもっと柔らかくやりたい・・・

大駱駝艦の忘年会をやっている。

会場を今年は梅田のクラブに移してやっているようで、階段の上から仮装したダンサーが大勢降りてくる。

みんなおもしろそうな衣裳を着ている。一行と松ちゃんが出てきて興奮気味に話しかけてくる。そうしてまた上へと戻っていった。じぶんも参加したいのだが、もうメンバーではないから上へは上がっていけない。

東學さんたちも飲んでいるようで、大勢で歩いているのに出会う。一緒に飲もうかと思うが体調もイマイチだしひとり寂しく歩いて帰りました・・・

夢のなかでも体調が悪いなんてあるのかいな、夢なのに。

ここ20年ぐらい飲みすぎると背中の違和感がでてくるので、様子を伺いつつお酒を抜いたりしている。

一病息災ということばもあるぐらいで、一箇所具合が悪いぐらいがからだを気遣うのでいいと聞いたことがある。

とか言い訳で飲まなければいいのだけど、こればっかりはなあ。

じぶんはお酒を愛しているのです。

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『oshowさん風、もこにゃん』
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2020年12月23日

うらやましがるな

昨日はお世話になっている、オペラシアターこんにゃく座の公演へ。

『森は生きている』というこんにゃく座の代表作です。

1992年の初演から30年近く再演されてきている。

1954年、日本ではじめて『森は生きている』が上演されたときに、音楽を担当したのが当時22歳だった林光さん。小さな子どもたちが「もえろもえろあざやかに」と劇中歌をうたう姿をみて「音楽を一生のしごとにしよう」と決めたそうです。

2012年からの大石さとしさん演出バージョンの最終回ということなので、これは目撃しておかねばと腰をあげました。

来年の2月には世田谷パブリックシアターにて、あたらしい演出で作品が発表されることが決まっている。どちらがおもしろいか見比べてみようという魂胆もありつつ、振付も拝見しようという気持ちもあった。

こんにゃく座の稽古場にちかい川崎の劇場での公演なので、今年の夏に何度も往復した道を自転車にて走ります。

風は冷たいけれど快晴で背中に汗をかいた。関東は晴天だけど、東北は大雪のようでみなさん大丈夫かな。

40分走って駅について電車に乗ったらいきなりの距離感のおかしさです。ギリギリスレスレを平気な顔でひとが歩いていき、ぶつかっても気にしない。

さすがにもうマスクをしていないひとはいない。今年はインフルエンザが減っているようなので、それだけツバが飛んでたということか。

けれども接触が減って腸内フローラも減ったという研究結果もあるようなので、どちらがいいかは長い目で見るとわからないでしょう。

とか考えていたら川崎に到着。駅から劇場までは、地図だと近そうだったが結構遠くてびっくり。

舞台がはじまったらビジュアルは完全に子ども向け、けれども楽曲は大人な感じでさすがは林光さん。

いままで学校公演などで歌い込んでいるので、むずかしい楽曲を素晴らしいハーモニーで聞かせてくれます。

前半はちと眠たい感じ。休憩をはさんで後半はぐいぐいと引き込んでくれて、最後は感動のフィナーレ。

みんな楽しそうに歌って演じて踊っていた。

『末摘花』では裏方だった泉篤史君が、いい役をもらっていて歌が上手で感心した。

終わったあとに後ろの女性が「おもしろかったあ」といってて、隣のおじさんが「いやあ素晴らしかったねえ」としみじみと口にしていて我がことのように嬉しかった。

代表の萩さん、制作のななこさんたちに挨拶して劇場をあとにします。

大駱駝艦といい、こんにゃく座といい、いまこの大変な時期に公演ができるというのは底力があるからです。

うらやましい気持ちもありつつ、あたまが下がりながら帰宅したのでした。

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女王役の熊谷みさとさんがとってもお似合いだった。

参照:生活クラブ 生活と自治 12月号 連載『日々の一滴』藤原新也
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2020年12月22日

台湾にまねぶ

台湾で活躍していた我妻さんのnoteをみたら"Good by my room"となっていたので台湾から帰国したのかしら。

と思っていたらラインで連絡があった。

「舞台を一緒にやりませんか」という嬉しいお誘い。

「喜んで」と返事、厳しい大駱駝艦にいたのでお金のことを考えて、いろんな助成金を申請して頑張っているようです。

我妻さんは台湾から日本へと戻ってきてびっくり仰天していました。

それはそうでしょう。いまの台湾の感染者数が766人、日本は20万995人。それでもアメリカの7683万6147人に比べたら可愛いもの。

このアジアと欧米の凄まじい桁ちがいの感染者数を眺めていると「もしかしてこれはほんとうに細菌兵器なのではないのか?」と疑いたくなります。

中国がアメリカをターゲットにして細菌兵器を開発、攻撃した。

そんな疑いを持たれても仕方がない、まるで戦前戦中の大日本帝国のような独裁国家、中華人民共和国。

その中国に香港につづいて狙われている台湾。

毛沢東率いる共産党が台頭し1億人近くが犠牲になり、ありとあらゆる伝統的な文化は徹底的に破壊された。

真っ先に知識人が虐殺されたが、1部のひとたちは台湾へと逃れ、数々の素晴らしい芸術品、美術品も台湾へと救い出されたのです。

中国4000年の歴史で育まれた伝統的な叡智が結集して生き残っている台湾というところ・・・

じぶんは台湾へは一度、大駱駝艦の公演でいったことがあります。

あのときは徹夜で舞台をバラしてそのまま一睡もせずに打ち上げをしてとんでもなく酔っ払い、ロックミュージシャン並みに夜通しホテルで大騒ぎをした。

けれどもホテルから一切の苦情はなかった。

南国にある、おおらかな仏教国で、いい印象しかないのです。毎日、屋台へと繰り出してそれもたのしくて美味しかった。

そんな台湾は、漢民族にくわえてさまざまな移民も暮らしていて、民主的な多様性がひろがる“ダイバーシティー社会”が築かれているそうです。

そうして性別や出自や属性や年齢にかかわらず、プロフェッショナルが適材適所で自由に活躍できるひらかれた社会になっているとか。

女性トップである蔡英文総督が率いる台湾議会では、クオーター制が導入されて女性議員の比率はなんと4割を超える。女性がトップや役員をつとめる大企業も珍しくない。

去年、アジアではじめて同性婚を合法化し、少子高齢化対策でも日本の先をいく。

天才、オードリー・タン君を生んだところで、ITの分野でも世界の最先端を走りウィルス対策でも先頭を走る。

台湾の基礎は日本がつくったとか聞いたけれど、日本よりもいまはいろんなことがはるかにすすんでいる。

見習うべき隣人なのです。

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『台湾のY字路』

参照:2020年11月11日 朝日新聞『親日の台湾から学ぶべき時』小佐野 彈 | 2020年12月22日 毎日新聞 | December 22, 2020 worldmeter
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2020年12月21日

夢のある道

漫才グランプリ“M-1”が終わりました。

参加は史上最多の5081組・・・大変な数です。

大変な数ですが、それもこれもイチ夜にして有名になれる可能性があって夢があるから。

優勝するのは5081分の1の確率で、準決勝や決勝に残れるひとたちはひと握りの実力者なのでしょう。

敗者復活戦から『インディアンズ』が勝ち残り、しかもトップバッターという大役をクジにて決めて登場。プレッシャーのかかるトップバッターですが、そんなの関係なく勢いよく漫才を披露。場をあたためたけれど、惜しくも敗退。

それぐらいに今年もみなさんおもしろかったです。

3年前に上沼恵美子さんに酷評され裸になって放送事故のようになった『マヂカルラブリー』が、トップで決勝を勝ち上がり3組で争われる王者決定戦へ。

あとは実力者の『見取り図』と、はじめて決勝へと勝ち上がってきた『おいでやすこが』が決定戦へ。

おいでやすこがは、ピン芸人同士のコンビでピンのトップを決めるR-1の決勝常連だったが、芸歴制限で出場出来ない悔しさをコンビを組んでM-1に出場してぶつけたようです。個性的でおもしろかった。

芸歴といえば『錦鯉』の長谷川さん、49歳が決勝に残っていて、なんだかじぶんを見ているようで痛々しかった。しかし調べたら芸人仲間からは、ずーっと注目されていたようです。

テレビのちからというのは絶大なので、長谷川さんはこれでひかりが当たり来年はブレイク必至です。

決定戦は審査員の評価が割れましたが、みごとマヂカルラブリーが優勝。賞金の1000万円を獲得しました。決定戦はボケの野田君がまったく喋らずにからだだけで笑わせていて、とっても舞踏的で興味深かった。

彼らにとっては、1000万も嬉しいだろうけれど、なによりもイチ夜にしてスターになれるのが嬉しいでしょう。

去年優勝の『ミルクボーイ』は前の日までアルバイトをしていたとか。M-1優勝の次の日から連日テレビに出演して今年1年売れまくった。

いいなあと思うけどたいへんそう。

もしも、じぶんが若手漫才師だったらとにかくM-1に懸けるでしょう。そうして、そうではなかったら嘘なのだと思います。

1年間、すべてを懸けてそのために頑張る。それだけの価値があって夢があるし、努力が報われる可能性がある。

世へと出られるかもしれない、強力な道。

そんな道を後輩たちのために考えだし創りだした紳助さんたちは、本当にあたまがいいなあ。と思うのでした。

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『錦鯉、長谷川さん』
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2020年12月20日

安部 vs 菅

安倍前首相を国会へと招致するかどうかでもめています。

国民の前で、嘘をついたことを謝るのか・・・

最近、精力的にいろんな会に出席したりと存在感を出しはじめていた安倍前首相。

噂では嘘かまことか、第三次安倍内閣へ向けて3度目の正直とばかりに早くも再出発をしていたということだった。

このあいだ政権を途中で投げ出したばかりなのに、もう復帰しようというのは気がはやすぎるのではないのか。

そんなふうに思っていたところの桜問題での公設秘書の立件です。

前政権を継承すると言っていたのに安倍さんがすすめていた、敵基地攻撃や憲法改正に菅さんがあんまりやる気がないのが気に入らなかった。

気に入らないからと安倍さんがうごくのを良しと思わない、誰かがなにか手を回したのかどうかわかりませんが、いよいよ安倍前首相の任意での取り調べがおこなわれるようです。

だいぶん前に読売新聞がスクープを一面に乗せていた。

これを見越して黒川検事総長へと違法行為で布陣を敷こうとしていたけれど未遂に終わった。違法行為への安部さんの関与の立件はむずかしく不起訴になると言うので、社会的な信頼を失墜させることが狙いだったのか。

菅現首相を脅やかすような存在になってきた前首相を第一線から退かせるためには、これぐらいの脅しでダメージは十分なのかもしれません。

あんまり追い込むと自分たちもピンチになるのでしょう。

政治家の足の引っ張りあい、密告のしあいはいつものこと。政治家は悪いことのひとつやふたつはやっている。そしてそれぐらいでなくては、国なんて引っ張っていけないのかもしれない。

だからこそ、お互いに手をまわしおとしいれることなんて容易い。いつの時代も腐敗している政治の世界。

お金を扱う仕事だから目の前の誘惑に、私利私欲が負けてしまうのだな。

人間もどうぶつ、欲望には弱いのです。

いっぽう、失態を連発してぶれつづけて国民を失望させている菅首相。

「菅さんには菅官房長官がいない」と安倍さんにも言われてしまっているが、第三者の目線で危機管理のできるひとがいないし忠告してくれるひとが周りにいないそうです。

官房長官時代に強権政治で忖度を連発させていたのが、じぶんに返ってきている印象。

重度の忖度が蔓延して、とうとう誰も菅さんにほんとうのことを言わなくなってしまった。

どうやら裸の王様になってきているようです。

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『Puppeteer』

参照:2020年11月23日 読売新聞 | 2020年12月5日 朝日新聞 | 2020年12月13日、19日 毎日新聞 | 2020年12月15日、18日 東京新聞
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2020年12月19日

戌井君からのてがみ2

Air mail ありがとうございます。

あと素晴らしいラベルもありがとう。イギーポップなんだ

この前京都で鉄割やって、中島が「なにあいつイギーポップみたい」って女の子にいわれて、その子を?しまわってました。

そちらは寒いんでしょ、頭シャキッとしてますか。12月は、28日に味トメで鉄割忘年会です。もし帰ってきてましたら。

あと来年11月にスズナリ決まりました。来年いい年にしましょう!浅草またのみに行きましょ!

あとその町 iggypop 

イヌイアキト


?の漢字が判読できなかった。

このときは大学音楽教授、エリック・サントスに招聘されてアメリカはミシガン州に3ヶ月滞在し作品を共同制作中。

10月は気候もよくてとっても過ごしやすかったけれど、11月になると急に冷え込み、12月には雪が降ってきてミシガンのなにもないアパートでひとりさびしく生活していた。

手紙を送るのが好きなので戌井君に手紙を書いて、モンティーパイソンのビールラベルとともに送ったのです。

エリックの友人がイギーポップとジョイントしたことがあると伝えたので、反応が返ってきた。

返信ハガキがとっても嬉しくて壁に貼っていた。

ちょうどオバマ大統領が当選したときでミシガン州は白人が大多数を占めるところだけれど、黒人の男の子がいつもは肩身が狭いのにどうどうとウキウキと歩いていたのが印象的だった。


土方の聴きました!あれなんですか!人間麻薬ですよ。なまったラップ

あんな凶暴な「どーもすいませんでした」聞いたことないですよ。あんな感じの人と飲んだら頭変になりそうですね。一度飲んでみたいけど。本人は意味あったのかもしんないけれど、なんか音が発音もあるけど音がすごいっすよ。

あと、あの人にスーツ着させて立派な会社に就職させて営業とかやらせたら、かく実にどんな会社でも つぶすことできますでしょうね。

なんか演目できますね。たくさん。

向さん 4月のスズナリはいかがでしょうか?

5月の公演ちかいけど大丈夫かな?またメールします。

戌井昭人

あと、この前文楽を観に行ったんですが、あれすごいです。身体不自由な人を ムリやり動かしてるみたいな感じでしてなんか


このときは舞踏のパイオニア、土方巽の講演会のCDを手に入れたので戌井君に送ったのだな。

そのあと鉄割の演目になったかどうかは定かではないけれど、CDの音源はサンプリングされていまもつかわれています。

去年の鉄割スズナリ公演では、その音源で雲太郎が踊ったのでした。

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おなじく掃除をしてたらでてきた鉄割アルバトロスケットの看板俳優、奥村勲氏の若い頃の写真。でかい!
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2020年12月18日

戌井君からのてがみ

舞踏家集団デュ社、東京事務所の掃除をしていたら戌井昭人氏からもらったハガキがでてきました。

彼とは1999年からのおつきあいで、もう20年以上になるのか。

はじめて出会ったときは向こうは20代で、こちらは30歳前半だった。

戌井君は鉄割アルバトロスケットというオフビートパフォーマンス集団の主宰者でありまして、いまは小説家でもあります。

芥川賞候補になること5回、野間文芸新人賞候補には3回名前があがり、2013年に小説『すっぽん心中』で第40回川端康成文学賞を受賞。2016年には小説『のろい男 俳優・亀岡拓次』で、第38回野間文芸新人賞を受賞と同年代の希望の星。

すっぽん心中はへんてこなお話しで、亀岡拓次は爆笑してしまうので、電車の中で読んだら危険です。

唐十郎さんが芥川賞を受賞して周辺の人間を一気に上へと引き上げたように、戌井君にも期待がかかります。

他力本願でどうもすみません。

本日は、そんな戌井君から届いたハガキをちょいとご紹介。


ムカイさんへ

8月了解しました。夏の大阪楽しそう。がんばってきて下さい。そんで大阪前ですがアゴラ是非観に来て下さい。物語になってたりしますんで、ゲボラ戦記。

同封CDは、ギンズバーグ。それと合宿帰ってきたらケイコ場遊びに来てください。

あとキリン、合宿で鯨飲させてタヌキにしてやって下さい。よろしくおねがいします。では。

戌井昭人


このときは『舞踏虎ノ穴』の大阪公演があったのだな。

あのツアーは麿さん不在で責任者として荷が重かったし、いろんな事件が巻きおこってたいへんだった。

大阪ツアーがあったために残念ながらアゴラ劇場の公演へは出演できなくて、観にいったらほんとうにもう、はちゃめちゃで夢のようにお話しがつながっていく舞台だった。

戌井君のとんでもない才能を再確認したのでした。

そのあとの大駱駝艦夏合宿に、当時は鉄割メンバーだった俳優の伊藤麻実子、通称“キリン”ちゃんも参加してた。うまくタヌキに化けさせたかは不明ですが、我妻と高桑ととんでもなく意気投合してました。

こちら夏合宿も師匠が不在で責任者として荷が重かったけれど、事件もおこらずに大役を無事につとめていま思えばたのしくておもしろかった。

最終日の発表会には、戌井君もきてくれて喜んでくれていた。

頂いた、アレン・ギンズバーグのCDは、いまもスマホに入っていて聞いています。

素敵なブルーズがたくさんあって味わい深いのです。

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おなじく出てきた兄弟子、村松卓矢の懐かしい写真。わかい!
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2020年12月17日

無敵の医療スタッフ

だんだんと広がりはじめた新型感染症。

冬にかけて感染するひとが増えるのは、1年前とおなじ。

ふたたび騒がないようにしたいものです。

去年のおなじ時期からずーっと言っていたのに、また医療崩壊とか言いはじめて緊急事態宣言がいまにも出そうな雰囲気。重症患者でベッドが埋まってしまう。とか去年とおなじことで騒ぎはじめている。

「この1年間なにをしてたんや」

偉そうですが、そう思ってしまいます。

もしも感染しても「ほとんどのケースは軽いかぜ症状にとどまります。」そう、すこやかこどもクリニック浮間院長の金井慎一さんがいうように、重要なのは「新型コロナかどうか」ではなく「重症かどうか」

医学的にいう“重症”とは、輸液や酸素投与・人工呼吸など、医学的なサポートがないと生活を送ることが困難な状態を指す。

原因がなんであれ、症状が“かぜ”にとどまっている状況であれば、それは「かぜ」として扱うことが妥当なのだそうです。

なるほど。

病院でクラスターとかいう集団感染が起こったと騒いでいるけれど、いわゆる医療従事者というひとたちは、感染のリスクが高いのはあたりまえだけれど亡くなったひとはいるのかしら。

重症化した医療従事者というのもメディアの報道で聞いたことも見たこともないけれど、知らないだけなのかな。

そうして、もしも感染した医者や看護師さんがいたら、その方たちは無敵の医療従事者になるのではないのか。

万が一、2度感染することがあったとしても軽症ですむようだし、一度感染したひとたちで構成された医療チームがそろそろあらわれているかもしれない。

もう感染の心配がないのだったら防護服とか息苦しい医療用マスクも必要ないし、不安感や恐怖感もないし心理面の負担もなくなる。

ワクチンを打ったのとおなじ効果なのですな。

ワクチンといえば、イギリスで実用が開始され、アメリカでも実用が開始されました。

どんな副作用があるのか、これから実際に人間に接種して試していく。製薬会社が販売前にやる治験を実地にやろうというのです。

壮大なる人体実験のはじまり。

治験のアルバイトをしたことがありますが、副作用はさまざまです。ミュージシャンなのに治験のバイトをして耳が聞こえなくなったなんてのも聞いたことがある。

それが理由ではないけれど、じぶんはワクチンを接種するつもりはありません。

自然な免疫の獲得を待つつもりです。

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『ナイチンゲール像』

参照:すこやかこどもクリニック浮間 Web site
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2020年12月16日

DON'T GO TO

Go to トラベルがやっと停止されるようです。

影の総理大臣、二階幹事長がおともだちJTBの会長、田川さんを儲けさせるためにはじまったと巷で噂されるゴリ押しキャンペーン。

そのキャンペーンから東京につづいて札幌と大阪が除外、愛知も名前が浮上。

その他の感染症が広がっていない地域のひとだけが税金をつかって旅行できるという、完全におかしくて不公平なことになってしまっていた。

これは、ほんとうにもう誰がどう見ても本末転倒でした。

そもそも感染症が広がっているので困っている旅行会社や宿泊業のひとたちを急きょ、税金で助けようという事業だったのではないのか。

そこからいちばんたいへんな感染者が多いところを除外したのでは、何のための救済キャンペーンなのかわからない。いちばん困っているひとたちを除外って、あなた。

そもそもこの騒動でほんとうにダメージを受けているひとは、旅行する余裕なんてあるわけがない。一泊10万以上もする高額ホテルが好調だったのが何よりの証拠です。

一刻もはやくGo toの事業そのものをやめて、感染者が多いところにその予算を回さなければならない。と、そんなこと舞踏家風情にもわかるのに菅さんはいったいなにをやっていたのだろう。

ネットの生放送で「こんにちは、ガースーです。」とニヤニヤと笑いながら挨拶している場合ではなかったのです。

停止にともなって発生する多額のキャンセル料を、また税金で肩代わりするそうです。はー、なにをやってるのだろうなあ。

停止は総理の決断ではなく、毎日新聞と社会調査研究センターの全国調査で停止を求める回答が67%、共同通信社の調査で78.2%に上っていて、世論に押されたかたちです。

支持率も急落。

まだなにもやってないのに57%だった支持率が、まだなにもやってないのに39%に急落、コロナ対策について評価すると回答したひとは14%だって、低い。

毎日、朝昼晩と高級ホテルのレストランで会食して、国会では「答弁を控える」「答える立場にない」「答えるべきじゃない」を111回も繰り返し、官僚のつくった原稿をただ読み上げるだけ。

それではなあ・・・

答える立場にあるから聞かれているのだし、答えるべきだから聞かれているのでしょう。

「答えると不利になる、答弁を控えざるをえない真実があるのだな。」そんなふうに思われてもしかたがない状態におちいっているのです。

質問者の向こうには、国民がいるということがわかっていなかったのかいな。

これから冬になると感染者はどんどん増えていき、国民の不満はどんどんたまっていく。

これは菅さん、まだなんにもやっていないのにいきなりの大ピンチなのです。

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『Marionette』

参照:2020年12月13日 毎日新聞 | 2020年12月15日 東京新聞 | 2020年12月21日 朝日新聞
posted by Mukai Kumotaro & Duex Shrine at 17:37| ブログ?

2020年12月15日

移住の是非

人材派遣サービス大手のパソナグループが本社を淡路島に移したそうです。

本社機能のほとんどと社員、1,200人が淡路島に移住する。

受け入れ先の淡路市長は大喜び。

それはそうです、税金の収入が増える。税金が増えればやれることの可能性も増えてくるし、ひとが増えれば活気も出てくる。

いろんな課題や賛否両論やほんとうの目的はべつにあるのかもしれないけれど、ほかの都市にある大企業も是非とも自然豊かな田舎へと移住したらいいと思いますよ。

淡路島である理由は、代表の南部さんが神戸市の舞子出身で、淡路島を地盤とする西村大臣とおともだちだからのようです。

じぶん的にはパソナグループというところに複雑な気持ちを感じます。

人材派遣というのは、ひとを右から左へとうごかしてマージンを奪うヤクザな仕事。

むかしはその通りにヤクザもののなりわいだった。建築現場へと人足を口入してお金をかすめ取るなど、映画『仁義なき戦い』によく出てくるお話です。

バブルの頃にアルバイトということばとともに一大ムーブメントになって、それ以降、いろんなベンチャー企業が生まれた。

竹中平蔵さんが小泉政権の大臣時代に、あらゆる業種で非正規雇用のひとを雇えるように法律が変わった。

それまでは建設業など一部の業種でしか認められていなかったアルバイト、いわゆる非正規雇用がどんどん広がっていく。

みずからが大臣時代に人材派遣の法律が変わって、そして人材派遣会社の会長に就任する・・・

偶然なのか。

パソナグループが活性しようとしている淡路島も、ベネッセグループが再生させた直島のような文化圏になると素敵だが、リーダーの言っていることを比べると根本のこころざしが違うように感じる。

直島には2年前に訪れたけれど、世界的な建築家、安藤忠雄さんに依頼して地底に美術館をつくったり、世界的なアーティストの大竹伸朗さんに依頼して銭湯を一からつくったりと、お金とセンスが直結してとんでもない素晴らしいことが展開されていた。

おなじく2年前ぐらいにパソナが芸術祭を淡路島でやっているというので「おもしろそうだな」と思って、ウェブサイトを見てみたら「うーん」という感じだった。

ただお金があれば、素晴らしいことができるかというとそうではないのです。

大阪では万博も開催されるようですが、岡本太郎さんのような“ほんとうのほんもの”が総合プロデューサーにならないと歴史に残るようなイベントには、ならないかもしれない。

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直島を中心に瀬戸内海の島々でおこなわれている瀬戸内国際芸術祭のポスター。

参照:2020年12月12日 毎日新聞『淡路島で実現する真に豊かな働き方・生き方』南部靖之 | 2020年11月19日 まぐまぐニュース!『竹中平蔵氏に逃げ道なし。元国税が暴くパソナと政府間「黒いカネ」の流れ』大村大次郎 | 2010年8月6日 ベネッセアートサイト直島『瀬戸内海と私―なぜ、私は直島に現代アートを持ち込んだのか』公益財団法人 福武財団 理事長 株式会社ベネッセホールディングス 名誉顧問 福武總一郎
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2020年12月14日

めいげん

「世間なんてものは幽霊とおなじ」

ひろさちやさんのことばで、いまも日本人を無意識にしばる世間という不思議なものを言いあらわしている。

「座辺師友」

北大路魯山人のことばで自分の周辺の生活空間、身辺にあるものこそが、おのれの師であり友である。という意味だそうです。自分のまわりにある、いる、ものやひとすべてから学ぶことができる。

「書もへったくれもあるものか!一切の断絶だ。メチャクチャ、デタラメにやっつけろ!」

書家、井上有一のことば。保守的な書の世界のなかにおいて、井上は血を吐くような壮絶な革新の努力をつづけ前衛書の世界を切り拓いた。

「なにを歌うかではない。なにをどう歌うかだ。」

だれが言ったか忘れてしまったが、表現ということの核心をついていると思う。

「街に溢れる日本文化のイミテーションを見るたびに感じる、安堵と優越感。これらはすべてアメリカが世界を見るときの視線そのものだ。」

ダムタイプのメンバーだった、高嶺格(たかみねただす)さんのことば。たしか韓国を訪れたときの視線だったか。

「頂上から見下ろす景色もいいけど、谷底から見上げる景色もいいものだぞ。」

大相撲で連敗をつづける力士へと親方がかけたことば。ずーっと下から見上げつづけているじぶんにはなぐさめにはならない。

「強いから勝つ、弱いから負ける。ただそれだけです。」

大相撲11月場所で優勝した貴景勝のコメント。たった一瞬で勝負が決まる世界。ながくて1分。1分以内で勝負が決まる世界はほかには・・・

「新型コロナウイルス感染防止のためマスクをしたままこころの中で歌をおうたいください。」

大相撲の千秋楽に場内アナウンスがあった。マスクしているのにさらにこころの中で歌えって・・・

「成功の可能性が5割を超えたら冒険ではない。」

これは冒険家たちの常識だそうで「そうだよなあ、若い頃は失敗なんてまったく怖れなかった。」と思った。たとえ2%でも可能性があれば果敢に挑戦していた。

「欲の場所がひととちがう」

ミュージシャンの高田渡さんのドキュメンタリーのなかで、高田さんを評して柄本明さんが言っていた。ひととちがうというのは何にしても素晴らしいことなのです。

「こころを寄せるものや場所、立ち返る場所があるという大切さ」

新聞にのっていた文章だけど、こころを寄せるところやもの、立ち返れる場所がないひとがいまは多いのだろうなあ。

「怪物に出会ったらどうする?」「たたかう」「ちがう、歌え」

映画『シャネル&ストラビンスキー』のなかでディアギレフがストラビンスキーへと言うことば。怪物とは第一次世界大戦のこと。

歌えのところを踊れと変換。

「美は世界を救う」ドストエフスキー

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『oshowさんの絵を模写』
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2020年12月13日

ぼさぼさあたま

ぼさぼさあたまで団子鼻のおとこが、ピーナツをポリポリとかじりながら河べりを歩いている。

歩きながらなにかをつぶやきつづけているのでシンイチは、そばにそっと近づいて聞き耳をたててみる・・・

イーはエネルギー。

壁に向かって思いっきり石を投げたら壁がへこむ、窓に当たったら割れる。

これは投げた石にエネルギーが宿っているから。えっ?あっは、まさにそう。

エムは質量。単純な重さとはちがうそのモノのうごかしにくさ。無重力状態でも象よりピンポン球のほうが速くうごく。重さは変わるけど変わらないモノ、それが質量。

うんうん。光は質量がゼロ・・・ えっ・・・へえ、すごくかるいんだね

シーは光速。はい、うんうん。

光の速さは秒速30万キロ。だいたい月までが38万キロだから・・・1秒で月までいく速さ・・・その光の速さのじじょう。とても速い。

うん?そうそう。あっは、うんうん。このみっつのモノを結びつけると驚くべきことが見えてくる。

たとえば1グラムのモノ、この1グラムのピーナッツ、これがもしもエネルギーに変わったらどのぐらいになるか?・・・

E=mcのじじょうをつかって計算すると、なんと1万トンのモノを100万キロ運ぶだけの力になる・・・1万トンのモノを100万キロ運ぶ。

とっても大きいちから、あっは、そうそう。

電気に換算すると、たとえば電気アイロン、これはけっこう電気を喰う。電子レンジと一緒にかけたら一発でブレーカーが落ちるけど、1グラムのモノから生まれるのは、なんと、アイロンを1,000年間かけっぱなしに出来るぐらいの電気。

とんでもない、エネルギー。

満席のジャンボジェットならば、東京とニューヨークのあいだを8往復させられる。えっ、マジで。そのとんでもないエネルギーがこの小さなモノの中に閉じ込められてる。

夢のエネルギー。アトミックエネルギー。

あっは、わたしは太陽の仕組みを解きはなった。おっほ、わたしは神のパズルを解いた。太陽の中では常にE=mcのじじょうが起ってる。

一粒の鼻くそに、街をひとつ吹き飛ばすだけのエネルギーが秘められているのだ!

男は、一呼吸おくとまたぶつぶつと呟きはじめた。

シンイチはピーナツをかじりながら歩いていく、ぼさぼさあたまで団子鼻の男の背中を見つめている。

ワタシハタイヨウノシクミヲトキハナッタ。

ワタシワカミノパズルヲトイタ?

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『ぼさぼさあたま』
posted by Mukai Kumotaro & Duex Shrine at 10:20| 小説のようなもの

2020年12月12日

めだけ

昨日は映像撮影。

「おいらクリスマスの魔神です。」

セリフが結構あったので必死で覚えました。

喋りかたがどうしても鉄割アルバトロスケットでやっている感じになるけど、今回はコメディだったのでそれでいいでしょう。

舞踏は大駱駝艦メソッドがからだに入っているけれど、お芝居は鉄割メソッドともいうようなヘンテコな感じがからだに染みついているという塩梅なのです。

いつもそうですが最初はまったく覚えられないので気が遠くなりそうになります。何度も読んでいるうちにだんだんとことばが出てくるようになる。

だいたい覚えたらセリフを録音して練習します。これは鉄割でやりはじめた方法でなかなか良好。

自分のところはあけて、その他の人のセリフだけ喋りながら録音していく。本来なら相手のことばも覚えなければならないけれど、この方法ならばそこまで厳密ではなくていいのです。

クリスマスだから電飾をからだにつけたり、魔神だから白塗りしたりしようかと思っていたけれど普通のほうがいいようなので徒手空拳で参ります。

あんまり気を衒わないほうがいいのだな。

電車は相変わらず混んでいて三密です。けれども乗客は全員マスクをしているので平気。待ち合わせの新宿三丁目でみなさんと落ち合って現場へと向かいます。

ゴールデン街近くのマンションの一室にて撮影開始。やはり文化庁の継続支援事業の一環だそうで、役者さんも常時マスクを着用しての撮影だった。

「これだと口が映らないから声は録音でいいのではないのか」と思ったけれど、ことばにはしなかった。

じぶんは口もとがチャームポイントなのでそれが封じられるのはちょっと残念。笑顔をお見せできなかった。

昼ごはんを食べるときにみなさんマスクを外したら「こんな顔だったんだ。」と新鮮だった。

マスクをしているとだいぶん情報量が少ないのです。そんで目しか見えないので結構なミステリアス。

いいまちがえもなく順調に進んでいたけど、最後のいいところで間違えまくってびっくり。練習を3日しかしなかったから仕方がないか。

舞台だと取り返しがつかないから1ヶ月は練習するけれど、映像だと何回でもやり直しができるのでどうしても安心感があるのです。

予定よりも早めに終わったので新宿をぶらぶらして帰ります。

どこもひとがたくさんいて賑やかでした。

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『重臣君、お疲れさまでした』
posted by Mukai Kumotaro & Duex Shrine at 11:20| ブログ?